“P”端末の正常進化形、P506iCの使い勝手を試す(3/3 ページ)

» 2004年08月04日 16時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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縮小表示も可能なiモード、撮影画像の添付も制限なしに

 P505iSからの変更点を見ていくと、iモードでの小サイズフォントを使った表示がようやく可能になった。P505iやP505iSではQVGAディスプレイでありながらフォントサイズが固定で情報量に乏しかったのだが、ようやくiモードでもQVGAを生かせるようになった。

 iモードでも縮小表示で15文字×14行の表示が可能になった。QVGAをフルに活用するという方向性ではないが、標準表示では10文字×10行なので情報量の差は歴然としている

 200万画素化されたカメラ機能の撮影や画質に関しては荻窪氏のレビューも参照して頂きたいが、P505iSからの進化点としてはメール添付の制限がなくなり、SXGAやSXGA+で撮影した画像をiショットメールとしてEメール送信可能になったことだ。正確に言えばiショットLサイズへ自動変換、保存されてからの送信となるが、“高解像度で撮りっ放し”という使い方ができるメリットは大きい。

これはUXGAで撮影してminiSDカードに保存した画像のプロパティ。メール添付が可能になっているのが分かる。実際にはiショットLサイズに変換されてしまうのではあるが

 もっともこの自動変換機能、変換後の画像が本体メモリに保存されてしまう難点もある。miniSDカードに高解像度でどんどん撮ってiショットメールで送信していると、いつのまにか本体メモリにも画像が貯まる。自動変換した画像は別フォルダに保存するなどの対応もほしいところだ。

画面の最上段のように、高解像度の画像をiショットで送信するたびに変換後の画像が増えてしまう。「F900i」などのように変換後の画像は別フォルダ(F900iの場合編集フォルダに保存される)に保存するような形にしたほうがいいのではないだろうか

歴代Pユーザーには安心の純正ソフト

 FOMAへのシフトが進む中で、Pユーザーにとって気がかりなのはFOMAのP端末はソフトウェアがNEC製ベースとなっていることだ(2月17日の記事参照)。出来の良し悪しは別として、PユーザーにはP端末を使い続けてきた人も多く、基本的な操作系が変わってしまうことを気にする人は多い。

 この点でP506iCは歴代Pユーザーにとって安心感の強い製品だ。クイックスタイルに対応するための機能拡張部分を除くと、P505iSからほとんど変更点はないが、伝統の操作性を継承し、極めて軽快な動作は魅力と思う人は多いだろう。

 その反面、筆者が課題だと思っているメールの振り分け機能なども変わっていない。基本的にはメールアドレスの完全一致のみで、ドメイン部だけやタイトルの部分一致での振り分けなどはサポートしない。ほかの端末では機能強化が進んでいる部分だけにちょっと気になった。

PDCのP端末にはおなじみのメニュー構成と、伝統ともいえるキー配置。これだけで安心してしまうP端末ユーザーは多いのではないだろうか
左は着信履歴でサブメニューを呼び出した。メール作成を選択すれば電話帳に登録されているEメールアドレスへメールの作成ができる。中央はメール一覧でサブメニューを呼び出したところで、電話返信を選択すると右の画面に切り替る。電話帳に複数の電話番号が登録されている場合、きちんと選択して音声発信が可能になっている

 ボイスレコーダー機能は、miniSDカードの長時間録音が可能で、Windows用に再生ソフトも無償提供される。クイックスタイルでの利用が便利そうなだけに、クイックスタイルのまま呼び出せないのは少々もったいない気がする。

 電話帳を活用した発着信履歴からEメール送信、Eメールからの音声発信といった連携機能も健在だ。

Felica抜きでも魅力のPDC端末

 P506iCの大きな魅力がFelicaであることはもちろんだが、これを抜きにしても魅力は多い。NEWフレックススタイルでは待ち受けに使え手のひらにすっぽり収まるクイックスタイルのまま、メールを読んだりiモードを利用したり、音声着信に対応したりと、旧モデルのP505iSでは「なぜできないの?」と思われた機能がほとんど実現されている。

 P歴代端末の操作性を継承したソフトウェアも軽快で、これは最新FOMA端末にない魅力。もちろんマルチタスク非対応といった面もあるが、日常利用においてはこの軽快感のほうが重要と思う人も多いだろう。

 操作性自体はP端末独特な部分も多いが、逆にいえば歴代P端末の利用者にはほとんど迷いがなく使える魅力がある。FOMAへの移行も考慮しないわけではないが、PDCの歴代P端末が保ち続けてきた魅力も捨てがたい──そんな迷いを持っている人には(おそらく)ハイエンドPDCで最後のP端末としてもお勧めできる。

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