2010年にやってくる? 4Gとは何か(1/3 ページ)

» 2004年08月11日 17時51分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 第3世代携帯電話(3G)が徐々に普及してきて、そろそろ“次世代”とはいえなくなってきた。いま次世代といったら第4世代携帯電話(4G)のことを指す。

 では4Gとは何なのか? というと、明確な定義はない。各社が次世代の意味で4Gという言葉を使っているのが現状だ。現時点で考えられる4Gの姿を、ノキア・リサーチセンター・ジャパンの中川義克所長に聞いた。

2つの4G

 中川氏はまず、「次のエアインタフェースは何かということと、次のワイヤレスネットワーク自体がどうなっていくのか、は区別しなくてはいけない」と説く。

 携帯電話端末と基地局との間をつなぐエアインタフェース=無線通信方式自体の話と、“複数の無線ネットワークを融合させたシステム……”といったワイヤレスネットワーク全体の話は分けて考えないと混乱するからだ。

 まずは無線通信方式自体について、4Gとは何かを見ていこう。

無線通信方式としての4G

 日本でも海外でも世代=Generationの進化は、無線通信方式の進化でもあった。

世代 主な通信方式 通信技術
1G HICAP(ドコモ)、TACS(セルラー) アナログ
2G PDC、cdmaOne TDMA/CDMA
3G W-CDMA、cdma2000 1x CDMA
4G OFCDM?

 Nokiaが4Gのターゲットとして想定しているのは、

  • 100MHz幅の周波数を利用
  • 移動環境でピーク100Mbps
  • 準静止環境でピーク1Gbps

 というもの。ドコモが想定する4Gの通信方式でも、100MHz幅を使って100Mbps以上の通信速度を目指しており(2002年3月18日の記事参照)、各社似通ったターゲットを持っていることが分かる。

 周波数の利用効率は、3Gが1bps/Hzなのに対して10bps/Hzを目指す。

 今後のスケジュールは、2007年に開催される国際電気通信連合無線通信部会(ITU-R)で「4G向けの周波数の割り当てをどうするかを決める」(中川氏)予定。総務省は日中韓で歩調を合わせ3400〜4900MHz帯を検討している。また、ここで各社が4G通信方式の提案を行い、標準化が始まると見られる。

3Gと4Gの間?

 最近、3.5Gや3.9Gといった“3Gと4Gの間”に位置する通信技術が話題に上がる。これらは基本的には3Gの進化系を意味するものだ。

 例えば、cdma2000の進化系であるcdma2000 1x EV-DOや、W-CDMAの進化形であるHSDPAは3.5Gと呼ばれる。

 またドコモは、3Gの周波数帯域(2GHz帯、5MHz幅)を使いながら、OFCDMを使って30M〜100Mbpsの通信速度を持つ「スーパー3G」(3.9G)を提案している(7月23日の記事参照)


       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月12日 更新
  1. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  2. 新エントリースマホ「arrows We3」発表 コンパクトな高耐久ボディーに5000mAhバッテリーや新カメラを搭載 (2026年06月11日)
  3. スタバ長時間滞在、なぜ「一律ルール」設けない? “スマホでゲーム、PCで仕事も…広報見解は (2026年06月12日)
  4. 「それ、家じゃダメなの?」──スタバ長時間滞在に冷ややかな目 “スマホ操作”に“PCで仕事”も (2026年06月07日)
  5. あのシャープが「ウェアラブル」に参戦? スマホ「AQUOS」新製品予告 詳細は16日に発表 (2026年06月10日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. コレがたったの3630円――初代PlayStationを模したケース、セブン-イレブンなどで7月6日発売 (2026年06月11日)
  8. 動画配信「ABEMA」の障害復旧 約4時間17分にわたり視聴できず SNSに悲鳴【訂正】 (2026年06月10日)
  9. 「日本通信アプリ」の新バージョン提供開始 FPoS対応で本人確認のセキュリティを強化 (2026年06月11日)
  10. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー