ボーダフォンが久しぶりに語った戦略mobidec 2004(2/2 ページ)

» 2004年08月27日 22時58分 公開
[斎藤健二,ITmedia]
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超流通のメリット

 3Gコンバージェンス端末では、業界団体Open Mobile Alliance(OMA)が策定した仕様に準拠しファイルをAESで暗号化(2月2日の記事参照)。暗号を解くには“鍵”が必要となる。これによって「超流通」が可能となる。

 超流通とは、コンテンツファイルとそれを利用するための鍵を別々に流通させる仕組みのこと。3Gコンバージェンス端末では、動画・着うたの一部について超流通が利用可能になる予定。

 例えば、自分が購入した着うたファイルをメールで友人に添付して送付したり、PCから暗号化された着うたファイルをダウンロードしてメモリカードで端末に入れ込むことができるようになる。コンテンツのコピーは可能だが、再生するには「鍵」をダウンロードして購入する必要がある。

 この超流通によって、“コンテンツをどんどんコピーして配ってかまわない”という環境が生まれる。いわば、P2Pによる販路拡大であり、コンテンツプロバイダにとっては販売機会が大きく広がるわけだ。また、携帯のネットワークに負担をかけることなくコンテンツのダウンロードが可能になるというキャリア側のメリットもある。

 コンテンツの鍵については、利用回数制限や利用期間の限定も可能になる見込みだ。

新ブラウザの特徴

 ムーア氏はXHTMLモバイルプロファイル対応も話したが、具体的にはどのように変わるのか。従来はMMLまたはXHTML Basic対応だったが、3Gコンバージェンス端末ではより高度なXHTML Mobile Profile対応となる。

 一部のタグが使えなくなったり、一部機種では絵文字も非対応となる。画像フォーマットとしてGIFにも対応するほか、一部機種ではFlashにも対応予定だ。

メールやVアプリ

 Vアプリやメール容量の拡大とは、具体的にはどのようなものなのか。

 Vアプリは容量が1Mバイトに拡大し、業界最大クラスに。仕様は国際標準規格であるMIDP2.0に準拠する。ただしJ-フォン時代から使われてきた拡張仕様であるJSCLはオプション扱いとなるため、一部コンテンツは互換性に課題がある。

 メールでは容量を300Kバイトに拡大。業界最大だった200Kバイトをさらに増やし、高画質の静止画や動画の送受信が可能になる。

 これら仕様を見ていくと、国内のライバルを凌ぐ強力なものであることが分かる。3Gコンバージェンス端末は6機種程度が想定され、一気に3Gへの転換を狙っているのがよく分かる。

 3Gの料金体系についても、「革新的な料金体系を考えている」(ムーア氏)と話しており、定額制を含めた斬新なプランが期待される。

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