NTTレゾナントの楽曲検索が高速な理由

» 2004年09月13日 19時58分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 文字入力ではなく、音を聞かせて検索──。こんなサービスを開発したのがNTTレゾナント(9月13日の記事参照)。携帯で音を送ってから15秒から30秒後に検索結果が得られるなど、検索の速さが特徴の1つだ。

 どのような仕組みで検索するのかを、NTTレゾナントポータル事業本部の池尻稔パーソナル事業部長に聞いた。

 ユーザーが携帯から電話をかけて、マイクから取り込んだ楽曲は、検索サーバに送られる。サーバ側では取り込んだそばから特徴を数値化し、データベース側の20万曲のデータと照合して、マッチする曲を探し出す。

 素早く検索できるのは、サーバ側の楽曲データが軽量だからだと池尻氏。「楽曲の特徴情報のみを数値化した、独自フォーマットの軽量なデータを使っている」。3分ほどの曲が100Kバイトの特徴データになるため、サーバスペースを有効に利用でき、検索も速いのだという。

 また同社の技術は、ノイズまじりの環境下に流れる音楽でも検索できるのがウリ。「音が汚れていないところを探してデータを抽出する」。携帯電話から取り込む時間を15秒と長めに取っているのはこのためだ。「クリアに音楽が聞こえる環境なら、もっと短い時間で照合できる」。

 検索の精度は「(データベースにある曲なら)渋谷のスクランブル交差点で試しても、10回のうち9回はほぼ当たる」というものだ。

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