KDDIは10月13日、2.6インチサイズのワイドQVGA液晶(240×400ピクセル)を搭載した1X WIN端末「W21CA」(カシオ計算機製)を12月下旬以降に発売すると発表した。PCサイトが閲覧できる「PCサイトビューアー」機能に対応(10月6日の記事参照)、BREWアプリとしてフルブラウザ「Opera」を搭載している。音楽配信サービス「着うたフル」にも対応した(関連記事参照)。
最大の特徴は、携帯初となる2.6インチワイド液晶の搭載だ。15:9の縦横比を持つTFT液晶(カシオ製)を搭載した。
横長画面を生かすため、ヒンジは同社初となる回転2軸構造を採用。従来スタイルの「StandardMode」に加え、メインディスプレイを反転させた「ViewMode」時には液晶を前面に向けたまま閉じ、側面キーの操作で動画再生などが可能になっている。
もちろん、オートフォーカス付き200万画素CCDカメラを使った撮影時にも、大画面をファインダー代わりに利用できる。ワイド画面を活かし、「ハイビジョンサイズ」となる1600×960ピクセルの静止画撮影も可能だ。側面には、2段押しのシャッター専用キーを備え、いわゆる“デジカメスタイル”での撮影が可能。「A5406CA」と同様、シーン別に撮影設定を自動的に行う「ベストショット機能」を搭載した。
撮影画像はExif Print(Exif 2.2)とセイコーエプソンのPRINT Image Matching IIIに対応し、プリンタ出力時に撮影時の状況を忠実に反映した印刷結果が得られるとしている。
スピーカーはステレオ。ダイマジックのサラウンド技術「DiMAGIC Visualizer X」を搭載し、着うたフルを広がりのあるステレオ音で再生できる。
DDIポケットの「AH-K3001V」に続き、フルブラウザ「Opera」を搭載している点も特徴。AirH"を上回る、最大2.4Mbpsという高速のダウンロードが可能となる。10月6日の発表通り、パケット定額制には対応せず従量料金での利用となるが、PCサイトをそのまま閲覧できる。
独自の機能として、PCサイトから必要な部分だけを切り取って、待受画面として表示できる「待ち受け設定機能」を搭載した。自動更新時間を設定でき、常に最新のページを待受画面としてチェックできる。
横長の液晶を生かし、ビデオデッキやテレビなど家電で主流の動画形式・ASFの再生にも対応。HDDレコーダーやテレビ、PCで録画した動画を付属オーサリングソフトでminiSDに保存し、W21CAで再生できるようになっている。標準フォーマットでは、128MバイトのminiSDに約60分の動画を保存可能。動画再生時は、画像を横長画面に合わせて自動拡大する機能を搭載した。
主な仕様は以下の通り。サイズ、重さ、連続通話/待ち受け時間は暫定。
製品名 | W21CA |
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サイズ(幅×高さ×厚み) | 約51×102×26ミリ |
重さ | 約140グラム |
連続通話時間 | 約190分 |
連続待受時間 | 約220時間 |
カメラ | オートフォーカス付き有効200万画素CCD |
外部メモリ | miniSDカード(同梱せず) |
メインディスプレイ | 約2.6インチワイドQVGA(240×400)TFT液晶 |
サブディスプレイ | なし |
EZナビウォーク | ○(地磁気センサーなし) |
BREW | 2.0対応 |
赤外線 | なし |
データフォルダ容量 | 24Mバイト |
発売日 | 12月下旬 |
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