日立製作所製の3モデル目となるWIN端末は、au端末としては初となるスライドボディが特徴。ターゲットは「ワンポイントとして、良質なものを身につけたい女性」(説明員)。丸みを帯びたボディは、同社の初代WIN端末「W11H」(2003年10月の記事参照)を思わせる。
着信通知ランプのレイアウトもひと工夫されている。スライドの隙間から7種類・10パターンの光が漏れる「ルミナススリット」を装備。「間接照明のような効果を狙った」(説明員)。
閉じたままでメール閲覧やEZナビウォーク、EZチャンネルを利用できる。片手でも簡単に開閉操作できる「スライドアシスト機構」を搭載。スライド操作をスイッチにして、通話やメール返信画面への遷移、キー操作無効設定などが行える。「さまざまな操作をスライドに連動させた。閉じた状態でメール着信が来た場合、スライドさせればメールの閲覧画面に入る。閉じた状態でメールを閲覧していたら、スライド操作でメールの返信画面になる」(説明員)。ほかにも、着信履歴閲覧時に、任意の相手にカーソルを当てた状態でスライドさせるとその相手に電話をかけられたりと、連動機能は多彩だ。
着うたフルにも対応。スピーカーは、端末上部の両側面に、直径14ミリのツインスピーカーを搭載。カシオ計算機製の「W21CA」にも装備されるサラウンドプロセッサ「DiMAGIC Virtualizer X」が内蔵され、着うたフルを広がりのあるステレオサウンドで聴くことができる。
バッテリーは720mAhのものを採用。着うたフルの連続再生は、イヤホン利用時が7時間、スピーカー出力時が5〜6時間だ。プリセットされる着うたフルのタイトルは、ORANGE RANGEの「花(short size)」と東京スカパラダイスオーケストラの「さらば友よ」。
有効124万画素CCDカメラを搭載。被写体を左右に分けて撮影できる「カップリング撮影」、上下に分けて撮影できる「アップダウンショット撮影」機能を備えた。QVGAサイズのEZムービー撮影も可能だ。
Macromedia Flashに対応した。待ち受け画面やメニュー画面のアイコンで、グラフィカルなFlashコンテンツを利用できる。
W22Hの基本ソフトは、カシオ日立モバイルコミュニケーションズ製。「W21CA」も同じ基本ソフトを使っているという。「アドレス帳やメール画面、フォントなどの基本部分は同じもの」(説明員)。SD-Video(ASFファイル形式)対応機器で録画したテレビ番組を本体で再生できる機能を備えるのもW21CAと同様だ。
日立製作所端末の特徴ともいえる「気配りスイッチ」(2003年12月の記事参照)が装備されなかったのもその影響だと説明員。「プログラムが複雑で難しかったため、今回は搭載されなかった。復活させたいとは思っているが……」(説明員)。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | W22H |
---|---|
サイズ(幅×高さ×厚み) | 約51×115×27ミリ |
重さ | 約142グラム |
連続通話時間 | 約190分 |
連続待受時間 | 約220時間 |
カメラ | 有効124万画素CCD |
外部メモリ | miniSDカード(同梱せず) |
メインディスプレイ | 約2.4インチ26万色(240×320ピクセル)TFD液晶 |
EZナビウォーク | ○(地磁気センサなし) |
着うたフル | ○ |
BREWデータフォルダ容量 | 約7Mバイト |
データフォルダ容量 | 約24Mバイト |
発売日 | 11月下旬 |
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