サブメニューを表示させると、さまざまな撮影機能にアクセスできる。撮影シーンは人物、風景、夜景、トワイライト、パーティの5つ。それぞれに画像付きの説明が付いているのが親切だ。
4番目にある撮影補助は、画像補整・撮影効果・ホワイトバランスの3種があり、画像補整を選ぶと明るさ・シャープネス・コントラスト・彩度の4パターンを調整できる。階層が深くてややこしそうだが、各画像補整についてはショートカットキーも用意されている。この4つのいずれかを選択し、あとは画面を見ながら左右キーで調整するという寸法だ。
セルフタイマーは1秒から10秒まで任意の秒数を選べる。5秒以上は文字通りセルフタイマーとして使えばいいし、2〜3秒の場合はリモコン代わりとして使うのもいい。例えば手ぶれを防ぐために、机の端やらちょっとした台に置いて2秒セルフタイマーで撮る──というのはよく使われる手だ。これならシャッターを指で押したときのブレを防げる。
意外に便利なのがアプリキーに割り当てられている「クイックプレイ」。簡易再生モードのようなもので、クイックプレイボタンを押すと即座に画面に撮影画像のサムネイルが表示され、そこで撮った画像をさっと確認できる。
ここで可能なのは再生や削除だけで、そこからメールするというような応用的な作業はできないが(それはいったんカメラモードから抜け出てからゆっくりやればいい)、撮影中にさっと今まで撮った写真を見たいときにとても便利だ。撮影していて残り枚数がゼロになったとき、これを使えばさっといらない画像を消して1枚分余裕を作れる。なかなかの機能である。
では実際に撮影してみよう。
まずは恒例の黄色い象のすべり台から。比較用に200万画素単焦点カード型デジカメのカシオのEXILIM S20で画像サイズを合わせて撮った写真も掲載しておく。
W22Hは赤みが強く、EXILIMは青みが強く出てしまったが、本当は両者の中間ぐらいが一番いい感じ。ディテールの描写力はEXILIM S20のほうが上。W22Hももう少しディテールがシャキっとしていればよかったと思う。四隅の画質低下が見られるのはケータイの小さなレンズでは仕方がなかったところか。
次はデジカメが苦手とするあずまやの写真だ。
W22Hはやはり、やや赤みが強く出て枯れた感じになってしまったが(まあ秋も深まってきたので枯れた感じはそれで悪くないが)、露出はまあまあ。明暗差が激しい構図なのに空も白く飛ばずいい感じになっている。ただ全体にディテールがぼやけ気味で、かつ赤茶けている分、実際より画質が悪く見えるのが残念。
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