使い勝手は良好、画質はもう一息〜「W22H」ケータイカメラ画質研究ラボ(3/4 ページ)

» 2004年11月24日 17時37分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 ではもう少し派手な絵を。

 左がW22H、右がEXILIM(130万画素モードで撮影)

 足元にサルビアがぎっしり植えられたお花畑である。けっこう色は派手目で赤が強く出ているのはいいが、何が何やら分からないくらいである。誇張感が強い。でも明暗差が激しい構図ながら空の色は残っているし黒ツブレもひどくない。そこそこのダイナミックレンジは確保できているようだ。

 ではここで画像補整をかけて撮ってみたものを並べてみよう。

上段左が彩度高、右が彩度低。下段左がコントラスト低、右がコントラスト高

 彩度を上げるとサルビア畑が赤でべた塗りされたようになる。彩度を低くしたものは色味は寂しくなるが、その分誇張感は減る。コントラストを下げると柔らかくはなるがもやがかかったようなのが気になる。コントラストを上げるとカリカリな絵になる。この補整はけっこう強くかかるので気をつけて使いたい。

 屋外編最後はマクロ。咲きかけのバラである。

 マクロモードで撮影

 もう少し実物は派手めの色だったが、いい感じで色が出てくれた。

屋内で撮ってみる

 次は室内編。蛍光灯下での作例から見ていこう。

 蛍光灯下で撮影

 色味は比較的しっかり出ている。ディテールのぼやけ方が気になるが、バランスは悪くない絵だ。

 次は白熱灯系。

 白熱灯下で撮影。左はオート、右はホワイトバランスを白熱灯にセット

 オートだとけっこう白熱灯の赤みが残ってしまったので、マニュアルで白熱灯にセットして再度撮影。白熱灯下ではやや赤みを残す(あるいは赤っぽい光だとオートホワイトバランスが追従しきれない)カメラだということはいえそうだ。

 けっこう部屋を明るくして撮影したのだが、ディテールにノイズが乗ってしまったのが残念。

 続いてマクロモードを。

 マクロモードで撮影

 もう少し近寄れるとうれしかったというところだ。

 では暗くしてロウソクの光で撮ってみる。

左上がオート、右が夜景モード、下がオート+ライト点灯

 かなりノイズが出ているのは仕方ないが、オートだとシャッタースピードの下限が1/8秒に設定されているようで、写りはギリギリ。だが夜景モードではシャッタースピードが1秒と長くなるのでかなりノイズを押さえ込んだ滑らかな絵が撮れている。

 ただし夜景モードにすると自動的にホワイトバランスが太陽光固定になるのはいただけない仕様だと思う。ライトはけっこう強力で、ノイズは乗るもののいい感じで全体を照らしてくれた。

 こうしてみると、室内の画質はいまひとつ。ただし蛍光灯で照らされた明るい部屋では、ノイズはかなり出るもののけっこうきれいに撮れるのである。

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