孫社長「何のためのパブリックコメントか」

» 2005年02月09日 21時54分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 2月9日に開かれたソフトバンクの決算説明会で、同社の孫正義社長が携帯電話の新規参入についてコメントした。800MHz帯の割当をめぐっては、総務省が2月8日にソフトバンクに割り当てない方針を正式に発表している(2月8日の記事参照)。

 孫氏は、周波数割当の参考にすべく同省で開催された会合には自らも出席したが、結論は「両論併記だった」ことを強調する。8日に公表されたパブリックコメントにしても、総務省案に反対する意見が98%を占めた。こうした会合やパブリックコメントの手続きを経て、原案どおりに決まるようなら「何のためのパブリックコメントか。公聴会か」と訴えた。

 今後の対応については「まだ正式な決定はされていない」との姿勢で、結果を見定めてから検討すると話すにとどめた。とはいえ、8日の時点で割当方針も確定し、同社に800MHz帯が割り当てられないのは確実。9日には、電波監理審議会から「ソフトバンクの免許申請は拒否するのが適当」とする答申も出ている(2月9日の記事参照)。

 発表会場で、重ねて“割り当てられなかった場合”にどうするか問われた孫氏は「800MHz帯が割り当てられないという事態は考えたくないが……考えたくない」。嫌な考えを振り切るように言葉を結び、それ以上のコメントはしようとしなかった。

買収よりは「免許をもらって参入」

 ソフトバンクの携帯参入をめぐっては「ツーカーを買収して事業を開始するのでは」との見方もある(1月15日の記事参照)。実際、孫氏はその可能性を完全に否定しているわけではない。

 だが「基本は免許をもらって設備投資をしたい。それがオーソドックス」と孫氏。買収となると「相手のある話」で、金額面などの条件が合うかどうかが問題になるとした。

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