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» 2005年02月18日 17時38分 公開

Ericsson、キャリア向けモバイルポータルを開始

Ericssonのモバイルポータルでは、同社パートナーが音楽、ビデオ、マルチプレーヤーゲームなどのコンテンツを提供。携帯キャリアは加入者にこれらのコンテンツを配信できる。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 スウェーデンの大手通信機器メーカーEricssonは今週、仏カンヌで開催された3GSM World Congressでホステッドサービスを拡張した。携帯キャリアが加入者に音楽、ビデオなどのコンテンツをより容易に配信できるサービスなどが新たに追加されている。

 Ericssonは昨年、携帯通信インフラ市場におけるシェアを維持する手段としてホステッドサービスを利用する計画の概略を発表した。この計画は速やかに進められ、また同社は3Gネットワークの展開とともに、高速な3Gネットワークを利用してホステッドサービスを強化した。

 同社は加入者にコンテンツを配信する携帯キャリア向けに、「ホワイトレーベル」と呼ばれるモバイルポータルを立ち上げた。このサービスを利用するキャリアは、Ericssonがホスティングするポータルを通じてモバイルコンテンツを配信できる。

 ここではEricssonのパートナーから音楽、マルチプレーヤーゲーム、ビデオ、会費制マルチメディアサービス、ダウンロードの5種のコンテンツが供給され、キャリア各社の市場に合わせて自由に組み合わせることができる。これらのサービスには、コンテンツ配信とデジタル権利管理が含まれるとEricssonは話している。

 このほか同社は、完全なネットワーク管理に向けたインフラ機器とマネージドサービス(保守管理の代行)を合体させた新たなマネージドキャパシティネットワークサービスも立ち上げた。固定電話会社と携帯キャリアを対象とするサービスで、Ericssonは、キャパシティとカバレッジの条件に応じて拡縮できるインフラとサービスを提供するとしている。

 さらにEricssonは、SymabianスマートフォンやPocket PCなどの携帯機器を中央管理したいネットワーク事業者や大手企業向けのデバイス管理ソフトスイートをリリースした。Ericssonによれば、同ソフトのコンポーネントには、実装および無線アップグレード、セキュリティおよびプッシュベースのポリシー施行(ウイルス対策や暗号化ソフトのポリシーなど)、パッチ管理、ソフト配信、在庫管理、トラブルシューティング、災害復旧などが含まれる。

 同社は新規契約を獲得した相手先をいくつか紹介し、自社サービスの規模の大きさと深さを強調した。

  • Ericssonのマルチメディアホステッドサービスには米キャリア6社が加入した。これはMMS(マルチメディアメッセージングサービス)を利用する顧客を狙うキャリアおよびコンテンツ会社向けのサービスで、コンテンツ会社によるRSS、XMLフィードなどのデジタルファイルをフォーマット化されたメッセージに変換し、EricssonがホスティングするMMSネットワーク経由で加入者に配信する。

     このサービスに加入したのはCarolina West Wireless、Centennial Wireless、Golden State Cellular、Rural Cellular、Western Wireless、WestLink。

  • インドのデリーを本拠とするBharti Tele-Venturesは、Ericssonと交わしている現行のマネージドサービスとGSM/GPRSインフラの契約を拡張して、インド半島の新たな2つの地域に向けて完全なネットワークを展開する。これにより、Ericssonが網羅する地域の合計は15となった。

     またBhartiとの契約により、Ericssonが15地域で提供するサイト管理のマネージドサービスの数も増えた。

  • ブランド名「3」で知られる北欧キャリアHi3G Accessは、Ericssonのメッセージングサービスのホスティングおよび管理で5年契約を結んだ。Ericssonはスウェーデン、デンマーク、ノルウェイ、またフィンランドの一部で展開される3のネットワーク上で、自社の音声メール、SMS(ショートメッセージサービス)、MMS、統合メッセージング、電子メール、ビデオサービスを統合し、ホスティングと管理作業を請け負う。

  • ノルウェーの携帯キャリアTeliaSoneraは、EricssonのIP IMS(Multimedia Subsystem)をテストする契約を結んだ。EricssonのIMSにより、キャリアはVoIP、トランシーバ機能に加え、音声、テキスト、画像、ビデオを組み合わせるなどの通信サービスを提供できる。4〜6月期に開始されるこのテストにはEricssonのほか2社が参加する。

  • 豪Telstraは、単一のコンテンツ配信システムの構築でEricssonと3900万ドルの5年契約を交わした。Telstraのディレクトリ事業Sensis、有料TVサービス合弁事業のFoxtel、インターネットサービスプロバイダーBigPondを新しいTelstraサービス配信プラットフォームに統合する。これは、7月に立ち上げ予定のTelstraの3Gモバイルサービス計画の一環。

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