携帯といえば、いまや「プライバシーの固まり」。電話帳を見れば持ち主の交友関係が分かるし、メールを読めばその人の生活が相当分かってしまう。
セキュリティ機能を強化した携帯などもリリースされており、例えばauの「A5509T」はセキュリティモードと呼ばれるモードを搭載。“秘密の相手”を指定すれば、そのユーザーとの受発信履歴が残らないほか、メール送受信の内容も表示されないという。なんだか、「浮気隠しに最適!」――と考えてしまうのは、筆者だけではないだろう。
それにしても、こうしたセキュリティ機能にどれほどニーズがあるのか。つまり、どれだけのユーザーが浮気したいのか……否、どれだけのユーザーが知人の携帯を「見て」いるか、どれだけが「見られてしまって」いるのか。世間の状況を、調べてみた。
とりあえず、手近な人間に聞き込みを開始する。会社の後輩をつかまえて聞くと「うーん、見たいですが、バレたら自分の携帯を見られてしまうだろうから見ないです」。見たいのはやまやまだが、ブレーキをかけている状況のようだ。
別の女性社員は「全く興味なし。何をしようが本人の自由」とサバサバしたもの。もっとも、背景には「(浮気は)大丈夫でしょう」という自信があるようだ。その逆に「もし本当に浮気していたら、どうするんですか! 恐くて見られない……」などという、弱気な意見もあった。
意見を聞いているうち、だいたいの傾向はつかめてきた。基本は“見たいけど見ない”。見たことがあるのは少数派、というか社内では1人もいなかった。もっとも、この調査には欠点がある。対面調査のため、本心をいっていない可能性があるのだ。また、「女性はたいてい見ているはず」というタレコミもあった。本当かどうか、なかなか興味深いところだ。
こうなってくると、もう少し大規模な調査をしたいもの。インターネットユーザー、1020人に対してWebアンケートを行い(有効回答数は300人)結果を集計してみると、なかなか興味深い結果が出たのだった。次ページに続く。
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