まずは、単刀直入に「あなたは他人の携帯を盗みみたことがありますか?」。肩越しにひょいとのぞくのでなく、他人の携帯を、本人が不在の状態で、こっそり携帯を操作して盗み見る行為をしたことがあるかどうかだ。
結果は、300人中「ある」が28%、「ない」が72%。
……この数字をどう見るか。筆者は正直「盗み見ているユーザーが多いな」と思った。しかも内訳が面白い。全体の男女比は1:1だが、男性は「ある」が18%、女性は38%で、明らかに女性のほうが“見ている”割合が多いのだ。
この結果を女性の同僚に見せたところ、「やはり」と納得の表情。「女性は『好きだから見て当然』といい、男性は『好きだから見ないんだ』と考えるものです」。――そんなものだろうか?
さらに詳細を見てみよう。では「誰の携帯を盗み見たか」を問う項目では「配偶者・恋人」が圧倒的で、見たユーザ―全体の75%を占める。特に女性は78.9%が配偶者・恋人を選んでいる。設問にはなかったが、それで疑惑のメールや写真を見つけたのだろうか。非常に興味深いところだ。
ただし、そのほかの関係にあるユーザーも油断はできない。「兄弟・姉妹」と答えたのが15.5%、「親」が14.3%。「子ども」というのも9.5%いた。世の子どもは、案外親に携帯を盗み見られているのかもしれない。
逆に見なかったユーザーに「見ない理由」を聞くと、トップは「まったく興味がない」の46.3%。これは事前のヒアリングとはやや異なる結果で、見たくもないため見ないユーザーが相当数いるらしい。
2位が「見たいと思ったことはあるが、思いとどまった」で25.5%。以下、「相手を裏切ることになるので、見たいと思ったことはない」23.6%、「見たいと思ったことはあるが、機会がなかった」4.2%と続く。ちなみに、この項目では目立った男女差がなかったようだ。
他人に携帯を盗み見られることを、どう思うか聞いた項目では、以下の結果が出た。
盗み見る対象のトップだった「配偶者・恋人」だが、“見られて構わない”対象のトップでもあることが分かる。なかなか、恋愛というものは難しいものだ。
そのほか、現在携帯にセキュリティーロックを「かけている」と答えたユーザーは全体の16.7%。セキュリティー機能の向上を「望む」と答えたユーザーが66.3%と多数派だったことを考えると、案外無防備なユーザーが多い印象も受ける。
ちなみに、セキュリティー機能の向上を望むのは、男性70.7%、女性62.0%。やや、危険を感じている男性が多いようだが……
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