HSDPAは一番乗りではなく適切なバランスで〜EMP社長Ericsson Mobile Platform社長インタビュー(2/2 ページ)

» 2005年03月31日 19時11分 公開
[斎藤健二,ITmedia]
前のページへ 1|2       

HSDPAはマス市場向け

EMPプラットフォームを採用している機種の例
LGU8110、U8120、U8130
ソニー・エリクソンZ1010、V800
シャープV801SH、V802SH、V902SH

ITmedia HSDPAのチップは、これまでのW-CDMAと比べて消費電力がどう変わると考えたらいいのでしょうか。

EMP そんなに変わりません。一定の差はありますが、それほど大きくはないです。これはEMPのソリューションのいいところです。

 EMPのソリューションの特徴として、クワッドバンドのGSM/GPRS、クワッドバンドのEDGE、そしてW-CDMAでは最大3バンドまで対応できることが挙げられます。非常にコンパクトで、どこでも使えるソリューションです。米国、日本、そしてヨーロッパのどの携帯事業者でも使えるわけです。

ITmedia HSDPAの普及の見通しをどのように見ていますか。

EMP 我々は高い柔軟性のソリューションを提供しようとしています。4つのコンポーネントのうち、1つ目のRFチップはGSM/GPRS、EDGEに対応します。2つめのRFチップはW-CDMAに対応し、3つめに電力管理向けのチップがあります。4つ目はベースバンドチップです。

 このベースバンドを新しいチップに変えるだけで、もうHSDPA対応です。同じソリューションを使い回すことで、マス市場向けになります。HSDPA対応チップでも大きなコストの違いはありません。

汎用OSへのEMPの対応

ITmedia HSDPAから少し話が変わるのですが、昨今汎用OS採用の動きが高まっています。EMPでは汎用OSへの取り込みをどう進めているのでしょうか。

EMP 現在はリアルタイムOSを使っています。効率がよく小さいソリューションです。このOSの周りに多くのソフトウェアコンポーネントを構築し、さらに広範なAPIを作ってきています。

 トータルなソリューションとして見てください。提供している機能としては、いわゆる汎用OSよりも多いんです。ソフトウェアとして非常にパワフルで、汎用OSで市場に出ているもののどれよりも強力です。

 最も高機能なW-CDMA端末がEMPのソリューションを使っていますが、これはリアルタイムOSです。

ITmedia 汎用OSへの対応はあまり必要ないということでしょうか。

EMP EMPの哲学は、お客様をサポートすることですから、うちとしては(汎用OSへの)ソリューションも提供する。ソフトウェアコンポーネントを作って提供することで、お客様は汎用OSを、EMPのプラットフォームに追加することができるようになります。

 Windows CEやSymbian OSを付け加えたいと思うお客様がいたら、付け加えられるんです。実際、EMPのプラットフォームを使ってCEを使ったお客様がいるし、Symbian OSを使って端末を作られたお客様もいます。

ITmedia 日本市場への取り組みについて教えてください。現状ではボーダフォン向けの端末への搭載が主だと思いますが、今後の展開はどうでしょうか。

EMP 日本では2つほど重要な取り組みがあります。第1に、日本でかかえている端末メーカーの数を増やしたいです。EMPの製品は良質で競争力もあります。世界100カ国以上で実績があります。

 2つめに、ドコモとも協力をこれから増やしていきたいですね。ドコモ向けの技術もこれから開発していきたいです。

 もしチャンスをもらえるなら、ドコモにも食い込んでいきたい。EMPは(製品出荷)ボリュームがあるので、価格的にも魅力的なものを出せます。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月01日 更新
  1. なぜ? 楽天モバイルでMNPポイントが付与されず 「不適格」と判定された理由と6つの自己防衛策 (2026年08月30日)
  2. なぜ? Suicaが使えない「クレカ乗車・QR専用改札機」設置の意図 東京メトロに疑問をぶつけてみた (2026年08月30日)
  3. Google Pixelに搭載されるも捨てられた“革新的な機能” soliから温度センサー、最新「HiLight」への系譜 (2026年08月31日)
  4. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  5. 全プラン2000円未満でギガの無駄遣いをゼロに、楽天モバイルのサブ回線にも HISモバイル新料金の狙い (2026年08月28日)
  6. 止まらぬ中華スマホの“デカバ”進化 HONORから1万1000mAhの「X80 Pro Max」が登場 (2026年08月30日)
  7. タフネス&高機能スマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 6 Pro」が24%オフで3万円台 (2026年08月31日)
  8. 「モバイルバッテリー(借り物)を川に捨てる」という発想が信じられない (2026年08月29日)
  9. ソニーが1万9800円の有線イヤフォン発売 「心地よい低音」ではなく「正確な原音」を (2026年08月28日)
  10. 楽天モバイル販売ランキング:「OPPO Reno15 A」と「arrows We3」が初登場 2.2万円の「Galaxy A25 5G」が2位浮上【2026年7月】 (2026年08月31日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー