富士通のF901iCとF700i、三菱電機のD901i、シャープのSH901iC、SH700iは連続再生機能を備えている。音楽再生しながらのメールやiモード操作には対応していないが、音声通話やメールの着信後には、プレーヤーを再度呼び出すことで、停止した曲の先頭からは再生できる。
端末名 | 連続再生 | 転送ユーティリティソフト | 備考 |
---|---|---|---|
F901iC | ○ | ○ | 曲名の表示に対応 |
D901i | ○ | × | - |
SH901iC | ○ | × | iTunes連携では楽曲のフォルダ管理ができない |
N901iC | × | × | メモリカードの対応は256Mバイトまで |
P901i | × | × | - |
F700i | ○ | ○ | 曲名の表示に対応 |
SH700i | ○ | × | iTunes連携では楽曲のフォルダ管理ができない |
N700i | × | × | メモリカードの対応は256Mバイトまで |
P700i | × | × | - |
ドコモが“音楽携帯”としてリリースしているのがSO506iC、Music PORTER、premini-IIの3モデル。手持ちの音楽CDをPCでリッピングして携帯に転送すれば、携帯電話側で音楽再生が行える。
“音楽携帯”を前面に打ち出しているのが三菱電機製の「Music PORTER」(2004年12月の記事参照)。音楽CDの楽曲や、既にMP3、WAV、WMAファイルなどとしてPCに取り込んだ楽曲を、付属のWindows用音楽管理ソフト「BeatJam」に登録し、メモリースティックDuoに転送することで音楽を楽しめる。メモリースティックDuoにはATRAC3フォーマットで記録され、ファイルはMagicGate機能で暗号化される。
パッケージには、64MバイトのメモリースティックDuo、転送用ソフトのBeatJam、USB接続ケーブルが同梱される。PCさえ持っていれば、買ったその日から携帯で音楽を聴くことが可能だ。Music PORTER自体をメモリカードリーダーとして利用できるため、音楽プレーヤーとして利用するための追加コストも必要ない。
音楽CDの楽曲、PCのHDDに取り込み済みの楽曲とも転送は簡単だ。音楽CDからATRAC3方式にリッピングしながらメモリースティックDuoへバックグラウンドで転送できる。HDDに取り込み済みの楽曲は一度BeatJamに登録すれば、転送時に自動でATRAC3に変換することも可能だ。
音楽プレーヤーは、曲名、アーティスト名などの情報表示に対応。側面のボタンを使えば、端末を閉じたままでの再生や一時停止、前後曲への移動、音量調整を行える。付属のリモコンには任意のヘッドホンを接続可能。オンフック/オフフックボタンやマイクも付いているので、ヘッドホンと組み合わせたハンズフリー通話もできる。
プレーヤー起動用の専用ボタンはないが、ジャンプキーに登録すればいずれかのダイヤルキーの長押しでプレーヤーを起動できる。また音楽再生中に待ち受け画面に戻っている状態では右ソフトキーでプレーヤーに戻れる。音楽再生中でも待ち受け画面からはメールやiモードが利用可能だ。
再生時に音声通話が着信すると、音楽が停止して着信音に切り替わる。終話後にプレーヤーを呼び出せば停止した曲の先頭からの再生が可能だ。再生時のメール受信はバックグランドで実行される。受信一覧表示時のみメール着信音に切り替わり、ほどなく音楽再生は再生停止位置から再開する。このあたりの挙動も音楽携帯としては概ね妥当といえるものだ。
“メガピクセルカメラ搭載iモードで世界最小”を特徴とするPremini-IIもMusic PORTER同様、メモリースティックDuoに保存したATRAC3データを再生できる。ただしpremini-IIには音楽再生に必要なソフトなどは同梱されず、メモリースティックDuo、MagicGate対応のメモリカードリーダーを別途用意する必要がある。なおPCからの転送に使うソフト「SonicStage V3」が音楽配信サイトの「Mora」から無料でダウンロードできる。
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