NTTドコモは2006年3月末に、FOMA契約数を倍増させる計画だ。2005年3月末で1150万1000だったFOMA契約数を(4月7日の記事参照)、1年後には2410万契約まで増やす。
ドコモユーザーの47.5%がFOMAとなる計算で、この1年で利用者の中心がFOMAに移ると想定している。「FOMAへの移行は、今年度、来年度がピーク。ほぼ峠は越える」と、決算会見でドコモの中村維夫社長は話した。
時期 | 2004年3月末 | 2005年3月末 | 2006年3月末(予想) |
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契約者数 | 4632万8000 | 4882万5000 | 5070万 |
内、FOMA契約数 | 304万5000 | 1150万1000 | 2410万 |
内、ムーバ契約数 | 4328万3000 | 3732万4000 | 2660万 |
ムーバが減少し、FOMAが大幅に伸びる計画の前提には、FOMA端末のラインアップがさらなる増加がある。
間もなく登場する「901iS」シリーズでは、FeliCaが標準搭載となり、PDFファイル閲覧機能も搭載する(3月9日の記事参照)。その後、年度内には「902i」シリーズも控えている。
700iシリーズの後継としては、既に「701i」「702i」シリーズがロードマップに現れている。また700iベースの企画端末も投入予定だ。
Motorola製の「M1000」と並ぶFOMAラインアップとして、さらなる海外ベンダー製FOMAや、FOMAの汎用モジュールなども予定している。
なお、下り最大14.4Mbpsのデータ通信速度を持つ「HSDPA」は2006年度予定。「2005年度中に開発を終わり、2006年度からサービス開始したい。投資額は大きなものではない」(中村氏)
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