解約するとテレビは見られない──KDDIが新端末で

» 2005年05月30日 00時37分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 携帯電話に、カメラやテレビなど通信と関係のない機能を搭載が当たり前になってきた。これまでも、テレビやカメラ機能を目当てに端末を購入し、回線を解約して機能だけを使うというユーザーの存在が話題になったが(2003年8月11日の記事参照)、携帯キャリアが対抗策を打ち出し始めた。

 KDDIは、夏モデル2機種にアナログテレビ機能を搭載するに当たり、回線契約がないとテレビが起動しない仕掛けをほどこした。KDDIに基本料を払い続けないと、テレビとして使えない。

 「EZテレビのアプリ自体が起動しない」とKDDI広報部。

 これまでは回線契約の有無にかかわらず、端末の付加機能を使える場合が多かった。テレビ付き携帯電話を早くから搭載しているボーダフォンは、「テレビ付き端末は回線契約に関係なく映る。カメラも利用できる」と話す。ドコモでも、回線契約がなくても携帯をカメラとして利用できる。

 しかし、SIMを利用する3G端末では、SIMと連動する形で機能にロックをかけ始めている。

 ボーダフォンの3G端末では、一部機種を除きUSIMを入れないとアドレス帳の閲覧さえできなくなる。「3Gでは基本的に、カメラ含めて全機能が使えなくなる」(ボーダフォン)

 ドコモ端末でも、例えばプリインストールiアプリなどはSIMが差さっていないと起動しない。解約したFOMAでドラクエだけ楽しもうと思ってもうまくいかないわけだ。

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