P901iSの顔認証を「写真」でクラックしてみると

» 2005年06月08日 17時16分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
photo

 ドコモの「P901iS」といえば、セキュリティ強化のため顔認証を取り入れたのが特徴の1つ(6月7日の記事参照)。しかしこの認証、「本人の写真」を使うと破られたりしないのだろうか? 実際に試してみた。

登録写真と似た写真を用意すると……

 P901iSでは、「メニュー」キーの長押しでセキュリティロックをかけられる。メニューキーを再び長押しするとロックを解除できるが、このときあらかじめ設定しておけば「顔認証+4桁のパスワード認証」、というダブルセキュリティを施すことができる(5月17日の記事参照)

Photo セキュリティロックをかけたところ。画面左上にカギのマークが表示されている
Photo 顔認証しているところ。「自分撮り」の画像が登録画像と異なると、右のようにエラーが出る

 しかし、この顔認証で本人の写真をかざして「パチリ」とカメラで撮れば、認証を“ごまかせる”のでは――誰もが考えそうだが、実際のところはどうだろう。

 ドコモに聞いてみると、公式コメントは「顔認証では立体的な部分も認識している。基本的には不可能」。ただ、端末側に登録した写真とぴったり合うような画像だと、場合によっては認識してしまうこともあるという。

 なにやら、可能性を完全には排除しない玉虫色の回答。これは実際に試すしかない。編集部の人間を顔認識で登録してもらった上で、なるべく表情を似せたデジカメ写真を用意してみた。

Photo デジカメ写真をPC画面に表示させる。これを携帯で撮影してみよう

 カメラを写真画像に近づけて、いざ撮影。結果を待っていると……なんと、暗証番号を聞いてきた。つまり、顔認証をパスしてしまったのだ。正しい暗証番号を入力すると、見事ロックを解除できた。

「そのものズバリ」の写真が必要だが……

 写真でも顔認証が通ってしまったわけだが、実際にこれを悪用しようとしても、簡単にはいかない。

 実験では、顔写真のサイズが小さいとたちまち「顔が枠より小さすぎます 枠に合わせてください」とエラーが出た。大写しになっている写真を持っているならともかく、例えばIDカードの写真とか“集合写真を入手して、その中に小さく映っていた顔を認証させる”といった使い方は難しい。

顔写真が小さいと、認証できない。本来の使い方である「自分撮り」の場合はサイズを調節できるが、写真の場合“寄ってアップにする”といっても限界があるだろう

 また、光の映りこみがあると認証されないケースが多かった。光沢紙にプリントした写真など、表面が光を反射しやすいものは認証されにくいと考えられる。

 表情も重要なポイント。登録した顔が“すました顔”の場合、笑顔で顔認証してもはじかれる場合が多い。つまり、この場合は“すました顔写真”を入手しないと顔認証できないわけだ。あくまで、「登録した顔にしっかり似せた表情の正面写真」が必要になってくる。

 もちろん、P901iSは前述のとおり「顔認証+暗証番号」のダブルセキュリティに対応した端末。苦労して顔認証を通過しても、暗証番号が分からなかった……という場合もあることを、補足しておく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月21日 更新
  1. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  2. なぜ「060」携帯番号は18カ月あっても延期になったのか? それでも「慌てる必要はない」現状 (2026年07月20日)
  3. 専用充電器はもう不要? 中韓スマホから国内勢まで巻き込む「USB PPS」急速充電の新常識 (2026年07月14日)
  4. 「Pixel 11」は何が変わる? メモリ減少で100ドル前後の値上げも? 出そろったうわさを整理する (2026年07月19日)
  5. ショップとAIで差別化を図る「ドコモの銀行」――住信SBIネット銀行ユーザーからは戸惑いも (2026年07月19日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. 携帯番号に「060」が採用されるワケ 「電話番号とは何か」を歴史とともに振り返る (2024年10月09日)
  8. iPhoneやApple Watch一斉値上げ 17無印は14万2800円に、17eは10万円超え 加速する中古スマホ特需 (2026年07月18日)
  9. ドコモの「arrows Alpha」、残価変更と割引終了で2年33円→5万9180円に (2026年07月21日)
  10. “特典終了”が続く「d払い」「dポイント」のお得さはどう変わるのか これからは「dカード」の利用が得策? (2026年07月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー