電気通信事業者協会(TCA)と情報通信ネットワーク協会(CIAJ)は6月21日、携帯電話・PHSのリサイクル実績について、レポートを発表した。
TCAと携帯電話・PHS事業者は、キャリア、端末メーカーに関係なく、使用済みの携帯電話・PHSの本体、電池、充電器を回収している。
2004年度の携帯・PHS本体の回収台数は318万9000台、回収重量で144トン前年度実績から減少した。
種類 | 回収台数(千台) | 回収重量(トン) | 再資源化量(トン) | 再資源化率(%) |
---|---|---|---|---|
携帯電話・PHS本体 | 8528 | 677 | 129 | 19 |
電池 | 7312 | 159 | 84 | 53 |
充電器 | 3181 | 288 | 52 | 23 |
リサイクルに関するアンケートも、携帯・PHS利用者2000人に対して行っている。
携帯やPHSをリサイクルしていることを知っている人は50%弱。36%の人がゴミとして端末を捨てている。過去1年間に買い替え・解約した人のうち、古い端末を「店に引き取ってもらった」と回答した人は24%に留まる。
過去1年間に端末を処分したことがある人の割合は、2003年度の42%から2004年度の16%へ大きく減少した。端末を処分せず保存している理由は、「コレクション・思い出として残す」が30%、「電話帳」22%、「データバックアップ用」19%、「ゲーム機」8%、「デジカメ」6%、「目覚まし時計」5%。端末の高機能化に伴い、通信機能以外の用途で利用している人が50%を超えていた。「個人情報が漏れるのが心配だから」という回答も24%と高かった。
TCAでは、ユーザーのリサイクルへの認知度向上を図るとともに、端末の粉砕など、ショップにおけるサポートを図るとしている。
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