NTTドコモは6月28日、iモードライセンス契約を結んでいる海外iモード提携オペレータ各社と共同で、iモード端末の調達を行うと発表した。iモードアライアンスの各オペレータが共同調達を行うのは初めて。
共同調達を行うことで、端末調達コストを低下できる。既に英Vodafoneグループは、世界中のグループでの端末共同調達によるコスト削減を強くうたっている。なおドコモは具体的なコスト削減額は明らかにしていない。
今回共同調達したのは、韓国LG電子製の「L342i」。GSM/GPRSネットワークに対応した、カメラ付き折りたたみ型の携帯電話で、iモードブラウザ、メール、Javaに対応している。
独E-plusや欄KPN、台湾Far EasTone Telecommunications、ベルギーBase、仏Bouygues Telecom、伊Wind、ギリシャCOSMOTE、オーストラリアTelstraの8社がL342iを調達した。共同調達への参加は各オペレータが判断しており、今回、スペインのTelefonicaは参加していない。一部では5月下旬から販売が開始されている。
ドコモは今回調達に参加していないが、各国でW-CDMAサービスが開始された場合、同様の共同調達を行う。ギリシャのCOSMOTEは、2005年度中にW-CDMA方式のiモードサービスを始めることを発表している。
海外におけるiモードは2002年3月に開始され、現在9つのオペレータがサービスしている。海外のiモード契約者は500万を超えている。今後、イスラエル、イギリス、ロシア、シンガポールでも提携オペレータからiモードサービスが開始される予定になっている。
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