KDDIは6月29日、ブロードバンド無線アクセス技術の1つIEEE802.16e(WiMAX)の実証実験を7月から開始すると発表した。今後、大阪地区中心部において、都市部における第3世代携帯電話システム(EV-DO)を補完する無線方式としての性能評価を行っていく。
実験では2GHz帯を使った。802.16eは現在最終的な方式を策定中で、10月に標準化が終わる見込み。
実験では、案として出ているOFDMA方式とOFDM方式の両方について試験を行った。空中線電力は、OFDMA方式で20ワット、OFDM方式で10ワット。移動局側では、OFDMA方式で0.5ワット、OFDM方式で0.2ワット。使用した周波数幅や、通信速度は明らかにしてない。
802.16eは、移動体環境に適したWiMAXの一種(4月8日の記事参照)。時速120キロ以下の移動環境でも安定した通信が可能になる。
鷹山がWiMAX(802.16-2004)方式でサービスを予定しているほか(2月10日の記事参照)、イー・アクセスや平成電電などもWiMAXの活用に向けて動いている。
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