ケータイビデオプレーヤーとしての「902T」(後編)短期集中ロードテスト「902T」 No.9

» 2005年07月07日 00時03分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 前回に引き続き、「902T」の携帯ビデオプレーヤーとしての実力を検証してみました。今回は使い勝手を中心に見ていきます。

 まずは保存する動画フォーマットやどのディレクトリに入れるのかをおさらいします。動画ファイルはSDメモリカードの「PRIVATE\VODAFONE\My Items\Videos」フォルダに保存するだけでOK。特にファイル名を決まった形式にする必要はなく、任意のフォルダを作成してそのフォルダに動画ファイルをコピーしてもOKです。

 SDメモリカードに保存した動画ファイルは、ファイル名がそのまま表示され、任意のフォルダを作成することもできる。このあたりはファイル名を決まったルールで保存しないといけない「SD-VIDEO」規格準拠の製品よりは便利だ

 わりと自由度が高いのですが、携帯用録画機器の「携帯でビデオ」(2004年11月の記事参照)、東芝のテレビ「FACE」といったSDメモリカードに3GPP/3GPP2フォーマットで動画を直接録画できる製品を使っても、動画ファイルが保存されたフォルダを移動しないと再生はできないことになるようです。

 320×240ピクセルの動画は、横向きのフルスクリーンを使った再生も可能。ビュワースタイルが便利に使えます。176×144ピクセル(QCIF)などの動画は、フルスクリーン表示に切り替えても画面いっぱいには再生されず、この点はちょっと残念。方向キーの左右で巻き戻し、早見再生もできます。

 QVGAサイズで変換した動画は、画面いっぱいに再生可能。右側にあるキーガイドは半透明になっており、映像の邪魔にならない。左側の各種アイコン表示は消すことも可能だが、それほど邪魔には感じない

 なおビュワースタイルでは巻き戻し、早見再生はできませんが、シャッターボタンで一時停止は可能。側面の上下ボタンで音量調整もできます。

 動画再生中にメールが着信した場合はバックグランドで受信され、ディスプレイ上のアイコンで未読メールがあることを確認できます。音声着信があると動画再生は中断され、続きを再生する機能はありません。時分秒で再生位置を指定できるタイムサーチで、ある程度任意の位置からの再生もできますが、やっぱり中断位置からの再生機能はほしいところです。

 また100Mバイトを超えるようなファイルは、再生できませんでした。もしかしたら再生時間の制限かもしれませんが、何かしら動画再生における制限はあるようです。とりあえず30分番組をQVGAでスムーズに再生できたので、携帯ビデオプレーヤーとしては及第点というところでしょうか。

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長期ロードテストとは

 ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をレポートする長期連載記事です。一ユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

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