通信モジュールを好みの端末に差すだけで、音声通話にも、データ通信にも使える──これまで“ジャケットフォン”と呼ばれていた構想だが(3月16日の記事参照)、今回「ウィルコムコアモジュール」構想として正式発表された。この構想で端末を指す名称が「WILLCOM SIM STYLE」だ。
発表会会場では、WILLCOM SIM STYLEの試作機が展示され、実際に動作していた。ここではWILLCOM SIM STYLEの試作機2機種を写真で紹介する。
展示されていた試作機のうち、1機種は小型の音声通信用端末。サイズは47.8×102.1×19.8ミリと小型で、液晶サイズは1.4インチ。「この試作機は非常にシンプルな機能のもの。作る数にもよるが、価格も安めに設定されると思う」(説明員)
音声通話のほか、ライトメール(全角45文字まで送受信可能)とライトEメール(受信は全角123文字まで、送信は全角103文字まで)に対応する。文字入力にはモバイルWnn V2が採用されており、予測変換機能を備えている。
アドレス帳データや、メール送受信機能はW-SIM(モジュール)側に持っているが、メールデータはWILLCOM SIM STYLE(端末)に内蔵されたメモリに格納する。時計機能、ディスプレイ制御なども本体側の機能となる。
データ通信用の端末も展示されていた。最大128kbps(4x)で通信でき、USBでPCに接続できる。USB端子の部分は折りたたんで本体に収納することが可能。
この日展示されていた試作機がそのまま販売されるわけではないが「これとかなり近いものになると思う。今日展示しているこの製品をベースに開発している」(説明員)という。音声通信端末と、USB接続のデータ通信用端末は、年内に発売される予定。「年末商戦には間に合うはず」(説明員)
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