販売ランキングでも好調な「W31T」(7月30日の記事参照)。高機能化が進む携帯電話でも、やっぱり“薄い”ことは重要です。
筆者もかなりW31Tに慣れてきて快適に利用していますが、不満も1つ。携帯を開くときに、左手1つで小指を差し込むようにして開けるのですが、ちょうど右脇にある「アプリ」ボタンに触れてしまうようで、“開けてみたらBREWが起動していた”ということがしばしば起こるのです。
日常の操作でこうした誤動作が起こると、けっこうイライラします。みなさんはこうした誤操作の経験はありませんか?
さて今回は文字入力ソフトについて見ていきましょう。携帯最大のアプリケーションであるメールの使い勝手に直結するだけあって、文字入力機能は非常に大事。ざっくりと各社の搭載ソフトをまとめると、下記のようになります。
メーカー | 日本語入力 |
---|---|
カシオ、日立、鳥取三洋 | ATOK |
NEC、パナソニック | T9 |
三洋、京セラ | Advanced Wnn |
富士通、三菱 | 独自 |
ソニー | POBox |
シャープ | ケータイShoin |
東芝 | Mobile Rupo |
独自の日本語入力機能「Mobile Rupo」を熟成させ続けている東芝ですが、他社端末からの乗り換えでは不安があるのも事実でしょう。
「ぜひ知りたいのが、文字入力ソフト「Mobile Rupo」の使い勝手です。私は現在、A1402Sを使用しているのですが、「POBox」の使い勝手が非常に良く、ソニエリ以外の端末は考えていませんでした」という読者からのメールもいただきました。
まずau端末の場合、日本語入力であっても基本的な操作法が統一されていることを押さえておきましょう。[*]ボタンで濁点および大文字・小文字変換、[#]ボタンで逆トグルが効きます。5タッチが基本で、入力すると画面下半分に予測候補が出るのもほぼ共通です。そのため他社端末からの乗り換えでも、基本操作で迷うことはありません。
ではW31Tについて。まず入力方法には一般的な5タッチのほかにポケベル入力も可能です。気になる人には気になる記号などの出る順番は、次の通りです。
キー | 順番 | モード |
---|---|---|
1 | .@-_/:~?,'!1 | 英数時 |
0 | わをん、。ー・〜!?.空白 | 漢字時 |
0を押して、逆トグルを押すと空白が入力できるのが筆者のお気に入り。!や?も逆トグルで出したほうが早いです。
英数字の入力では、「abcABC2」の順に回ります。数字が最後に出てくるのがポイントでしょう。[#]キーは記号入力に割り当てられており、「過去利用した記号、絵文字」「半角記号」「絵文字」「半角英数」の順にトグルします。[#]は改行です。
特殊なところでは、「発話キー」で、文字色や背景色、点滅などの装飾が行えるメニューが出ます。また、コピーやカットした文字列は、クリップボードに履歴として5個まで保存され、最後に保存されたもの以外も再利用できます。この履歴機能は、カシオ端末と東芝端末での採用が有名ですね。
サブメニューからアドレス帳やプロフィール、GPS情報、メモ帳などの内容を引用できるほか、Eメール送信履歴(アドレス)、発着信履歴(電話番号)も引用できます。操作のアンドゥ(元に戻す)機能も備えています。
キータッチは軽めですが、ボタン自体が大きき目なこともあり、感触は良好。まれに縦の列で押し間違えることがあるところだけは慣れが必要でしょう。
さて前編はここまで。後編では、具体的な変換機能を見ていきましょう。
W31T |
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ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をレポートする長期連載記事です。一ユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。 読者のニーズが機種を決定なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。 |
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