これぞ日本仕様 様変わりした「703SH」の操作性(1/3 ページ)

» 2005年08月11日 01時38分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 ボーダフォンの3G端末といえば、世界で使えるGSM対応や標準的にBluetoothに対応しているのが魅力。ただし日本仕様とは大きく異なる操作性に難があった。この点はボーダフォンでも課題と捉えており、夏の03シリーズでは操作性の改善を大きな強化点として打ち出している(7月28日の記事参照)

 では第1弾となる「Vodafone 703SH」(シャープ製)の使い勝手はどうか。順にチェックしていこう。

コンパクトさが魅力。価格も手ごろ

 703SHを手に取ると、まずコンパクトさが目に付く。107グラムはボーダフォン3Gで最軽量なだけでなく、ドコモの70xシリーズと比べても軽量級だ。幅47ミリは女性の手にもフィット。PDC(2G)の「V603SH」や「V501SH」に比べても相当小さくて軽い。

 価格も都内量販店で新規9240円と手頃(8月5日の記事参照)。いろいろな意味で“売れる”ことを予感させる端末だ。

国内標準仕様のメール

 03シリーズ開発で特に配慮した点の1つだという、メールの使い勝手を見ていこう。

 メール作成の流れで注目したいのは、3点。まずメールアドレス、タイトル、本文と順に入力していくのではなく、1画面でそれぞれを確認できる“日本標準仕様”になったこと。2つ目は、アドレス入力時の選択肢だ。アドレス入力欄を押すと下記の選択肢が出てくる。

  • 電話帳
  • メールグループ選択
  • 電話番号入力
  • メールアドレス入力
  • 送信履歴が並ぶ

 後述するように電話帳は、インクリメンタルサーチと「あかさたな」順が統合されたもので、非常に検索しやすい。送信履歴が並んでいるのも便利。分かりやすく入力の手数もいらない優れた仕様だ。

 3つ目はバックグラウンド送信とバックグラウンド受信ができること。送信に失敗したメールを自動的に再送(一定間隔をおいて最大2回)する機能も備えており、かなり高機能だ。

 電話の発着信履歴からメールを作成することもできるが、その場合宛先は電話番号となる。固定電話の番号であっても宛先にしてしまうのは紛らわしい。

 また受信ボックスについては、6個のフォルダに振り分けられるが、送信ボックスはフォルダ分けできない。自動振り分けのルールは、各フォルダごとに設定する仕組み。このときフォルダ番号が若いほうが優先される。ルールとして設定できるのは送信元のアドレスと件名。送信元アドレスは完全一致だが、件名は部分一致でOKだった。

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