これぞ日本仕様 様変わりした「703SH」の操作性(3/3 ページ)

» 2005年08月11日 01時38分 公開
[斎藤健二,ITmedia]
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QRコード読み取りはなし。ストップウォッチはあり

 703SHに搭載されているアクセサリは豊富だ。

アクセサリ 特徴
カレンダー 週の始まりが月曜か日曜が決定可。祝日情報は無し
アラーム 5件設定可。曜日指定可。スヌーズ可
計算機 3桁区切りカンマあり。「M+」も
ボイスレコーダー AMRで保存。最長約100時間まで
電子ブック XMDF形式に対応
ストップウォッチ 1/10秒まで。4つまでのLAPタイム
予定リスト 最大300件。処理済み設定可能
キッチンタイマー 1秒から60分まで計測可
マネー積算メモ 待受画面から登録可。最大30件

 これらのアクセサリは「902SH」とほぼ共通。1/10秒ではあるが、ストップウォッチがあるあたりはPDCシャープ端末以来の伝統だ。

 気になるのはQRコード/バーコード読み取り機能を備えていないこと。オートフォーカス機能もない上、マクロモード切り替えスイッチもない。902SH、903SHはQRコードも読み取れるが、703SHでは削られた機能のようだ。

Bluetoothも赤外線も──外部接続

 700シリーズとはいえ、外部接続環境が充実しているのはボーダフォンならではだ。Bluetooth、赤外線通信(左側面)のほか、miniSDカードスロットも備える。推奨されているのは256Mバイトのカードだが、編集部で試したところ512Mバイトのカード(Transcend製)も動作した。

 Bluetoothはバージョン1.1。Headset Profile、Hands-Free Profile、Dial-up Networking Prifile、ObjectPush Profileに対応している。電話帳データやカレンダー、ブックマークなどのやりとりが可能。auの「W31T」からBluetoothで電話帳データをコピーを試してみたが、問題なく動作した。ただし、「デジタルカメラ」フォルダ内のデータはやりとりできない。こういった画像データは受信もできないのには注意が必要だ。

130万画素CMOSのカメラは背面にある。指がかかりやすい位置であることと、ディスプレイを開いてもカメラと平行にならないことには注意

 なお703SHはW-CDMAだけでなくGSMにも対応している。購入時はW-CDMAのみに設定されているので、海外に出かけた場合は「自動モード」または「GSMモード」に切り替えよう。

 700シリーズというとエントリー機にも見えるが、カメラ機能を除けば、703SHはほとんどの機能を網羅している。ボディがコンパクトなのに伴い、液晶サイズが2インチと小さかったりカメラのスペックが落ちたりしているが、トレードオフになったのはそれくらい。作りは非常にいい。

 敢えて難点を挙げれば、やはりボーダフォンの3Gサービスエリアだろう。都内・山手線近くの筆者宅では圏外と1本を行ったり来たり。まだ安心して使えるとは言い難かった。

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