音声定額、どう思う?+D Voice

» 2005年10月12日 20時19分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 携帯電話の「音声定額」が普及しつつある。ウィルコムがPHS同士の音声定額サービスを開始して先鞭をつけたが、これにボーダフォンが追随。ドコモがPTT(プッシュ・ツー・トーク)の技術を利用して定額サービスに乗り出すとの観測も一部で出ている。

 次世代通信技術を利用したVoIPも含めると、音声定額サービスは今後ますます拡大しそうだ。ITmedia読者のみなさんは、このサービスをどう見るだろうか。

ウィルコムとボーダフォンの定額サービス

 音声定額の分野で先陣を切ったのは、ウィルコムだった。同社は月額2900円でウィルコムPHSユーザー同士が無料になるというプランを発表。これが同社のシェア拡大に寄与するなど(5月11日の記事参照)、一定の成功を収めた。

 これに対し、ドコモやKDDIはすぐには後追いせず静観のかまえだった。だがボーダフォンがいち早く似たサービスとして、「家族間であれば通話定額」を開始(4月20日の記事参照)。1回線ごとに月額315円を払えば、家族割引向け回線への音声通話をかけ放題にした。

 さらに先日は、家族以外のユーザーとも音声定額を可能にするプランを発表。「LOVE定額」がそれで、月額315円を払えば特定の1人に対してメールも音声もし放題とした。データ通信サービスの定額化では出遅れた同社だが、音声の分野では携帯3キャリアの中で最も早くアグレッシブな料金体系を採用した。

 「好きな人と毎日1時間話すとして計算すると、1カ月に7万5600円かかることになる。しかしLOVE定額なら、これが315円ですむ」(ボーダフォン)

 もちろん、ドコモやKDDIも何らかの対抗策は講じそうだ。既にドコモは、PTTで音声定額を実現すると一部で報道されている。PTTは一方通行の“半二重通信”を採用しているため、通話している両者が同時に会話できない。携帯とは異なり、一方がボタンを押して「話者権」を確保してから話すというトランシーバーのようなスタイルになる。ただしインターネットプロトコルを利用してデータ通信網で通話を行う、いわゆるVoIPのため定額化が比較的容易というメリットがある。

 これ以外にも、新規参入事業者がVoIPで音声定額を打ち出してくる可能性もある。いずれも従来の携帯と比べて使い勝手、音声品質の点で異なる可能性はあるが、“定額”の魅力には代えがたいと見る向きもある。

 ITmedia読者は、自分のキャリアから音声定額サービスが提供されたら利用したいだろうか? あるいは、自キャリアから提供されないため乗り換えも検討するだろうか? ぜひ、意見を聞かせてほしい。

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