iモードの音声端末では最大級の2.8インチ液晶を搭載した「D902i」。前モデルの「D901iS」より豊富な機能を搭載しながら、薄さ19.5ミリを実現した意欲作だ。この大画面がもたらすメリットを見ていこう。
目に付くのは、アドレス帳やメール、iモードなどの閲覧時に1画面当たりの情報量が増えた点。例えばアドレス帳では1ページあたり11件が表示されるようになり、前モデル「D901iS」の7件から増えている。メール閲覧時の文字サイズは12ドット、16ドット、24ドット、28ドットの4種類から選択でき、12ドットを選ぶと、かなり多くの情報量を1画面に表示させられる。
大画面を活かした新機能が、受信メールを人単位、日付単位で検索できる「電話帳でメール検索」と「アドレス帳でメール検索」だ。メールの受信BOXでメニューを呼び出し、それぞれの検索方法を選ぶと、アドレス帳やスケジュールの画面が表示され、任意の相手や日付の下に、人や日付でひも付けされたメールが表示される。特定の相手からのメールを読み返したりする際には便利な機能だ。
大画面は写真撮影時にも便利。撮影時にはフル画面を使って撮影でき、閲覧時に表示されるサムネイルの数も多い。また撮影モード選択時には、どのような効果があるのかを画像と説明で確認できるようになった。
ただ、大画面に対応していない機能もある。例えばiアプリなどは画面いっぱいに表示されるわけではなく、上下に余白を残したような形での表示になる。QVGAサイズで配信されることが多い待ち受け画面については、「縦のサイズに合わせて画面全体に表示させられる機能を備える」が、この場合、画像の両サイドは若干切れてしまうという。
機能面では文字入力システムが「ATOK+APOT」になった点に注目が集まるが、ほかにも細かい機能の改善点がある。
「D901i」に装備されていた、スライドを開くと誤動作防止のプロテクトキーが解除される機能が復活。この機能のオン/オフをユーザーが任意に設定できるようになった。
ほかにも端末が圏外にあるときに作成しておいたメールが圏内に入ると自動送信される機能、発話キーを押すとカスタム待ち受け画面で表示させているスケジュールや着信履歴などの情報をオフにできる機能などを装備。
カメラ機能ではAFボタンの半押しが「D901iS」に比べて押しやすくなり、決定ボタンを押すと自動でAF機能が働いてシャッターが切られるようになった。
機能名 | 有無 |
---|---|
自動時刻補正 | ○ |
FOMAプラスエリア | ○ |
音楽再生 | ノンセキュアAAC(iモーション形式) |
外部メモリカード | miniSD |
外部メモリ最大容量 | 1Gバイト(会場で実機テスト) |
フルブラウザ | × |
セキュリティスキャン | ○ |
ベアラ切り替え | ○ |
プッシュトーク | ○ |
FeliCa | ○ |
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