Outlookとの同期に対応──「D902i」のデータリンクソフトを試す(2/2 ページ)

» 2005年11月16日 20時11分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 双方の変更を反映させる場合でも、「D902iとOutlookの両方で変更があった情報のどちらを優先するか」「削除時の処理をどうするか」といった設定が可能であるなど、必要充分な同期機能を備えている。

双方の変更を反映させる一般的な同期に加え、いずれかの情報を一方的に反映させる設定も用意。同期の矛盾や情報削除に関する動作も細かく設定できる

データリンクソフトをPIMとして使うことも

 データリンクソフトは編集機能も備えているので、PC上で使うシンプルなPIMソフトとしても利用できる。特にスケジュールは、カレンダー内で予定の有無や内容を確認でき、枠外にはスケジュールの一覧も表示される。カレンダー内の予定と枠外の予定一覧はいずれも、スケジュール項目をクリックするだけで編集を行え、「メモ・要約」もPCにバックアップ/編集して端末に書き戻せる。同期機能は持たないものの、その分転送速度は高速だ。

スケジュールはPC上でPIMとしても利用可能。データの編集にも対応する


メモリダイヤルの一覧では、複数の電話番号、メールアドレスを確認できる。キャリアごとに異なる番号を判別して「DoCoMo」「au」といったキャリア名を表示する機能もある

 D902iからのマルチメディアデータ(画像や動画、PDFなど)のバックアップは、一括で行う設定のみとなるが、PCから端末に書き込む場合は、個別のデータを選べる。

 データリンクソフトには画面キャプチャ機能も用意され、PC上に表示した情報の任意の領域をトリミングして端末内に取り込める。デジカメで撮った写真をD902iの画面サイズに合わせてトリミングすれば、オリジナル待ち受け画面も作成可能。地図や時刻表などを取り込んで保存しておけば、必要なときにデータフォルダから呼び出して確認できる。

キャプチャ機能を起動すると画面上にキャプチャ用の取込枠が表示される。取込枠は任意のサイズに変更可能だ

 D902iからバックアップしたマルチメディアデータは1つのファイルとして保存されるが、任意のデータを選択して個別のファイルとして取り出せる。カメラで撮影したデータを内蔵メモリに保存している場合でも、任意の撮影画像だけを簡単にPC上にコピーできる。

 またminiSDカードに保存したマルチメディアデータや、バックアップしたPIM情報も、PCへの取り込みや編集、端末への書き戻しが可能。PCへのバックアップはメール全体、マルチメディアデータ全体といった単位で1つのファイルとして保存されるので、バックアップの世代管理も把握しやすい。特にPCとの連携を必要としないユーザーでも、バックアップ用途として役立つはずだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年