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» 2006年01月06日 15時20分 公開

ミリオンズ「お前の顔が見える! すごいな」Mobile&Movie 第193回

映画の中に登場する“モバイル製品”をご紹介する「Mobile&Movie」。今回はふとしたことから大金を手にした子供たちとその周囲で巻き起こる騒動を描いた「ミリオンズ」。大金を手にして買ったのはやはり携帯電話?

[本田亜友子,ITmedia]
作品名ミリオンズ(MILLIONS)
監督ダニー・ボイル
制作年・製作国2004年イギリス作品


 今回ご紹介するのは、イギリス映画「ミリオンズ」。大金を手に入れた小学生の男の子が、ほしいものを次々に購入していきますが、その中にはテレビ電話機能付き携帯も入っています。

 カニンガム一家は母親を亡くし、家族全員が落ち込んでいました。妻の思い出の詰まった家に住むのはつらすぎると、父親のロニー(ジェームズ・ネスビット)は引越しを決めます。アンソニー(ルイス・マクギボン)とダミアン(アレックス・エテル)の兄弟は父親に従って、新興住宅地の近くにある小学校へ転校することに。兄アンソニーは頭の回転も速く、社交的な性格ですが、弟ダミアンはおとなしく空想好き。アンソニーは、ダミアンに新しい友達ができるようアドバイスをしますが、なかなか難しいよう。

 ダミアンとアンソニーの新しい家の周囲には、子供の遊び場にうってつけの空き地がありました。ダミアンは、そこに引越しの時に使ったダンボールを集めて、秘密の基地を作りました。そこで空想の世界にひたっているのが、ダミアンの楽しいひとり遊び。そんなある日、秘密基地に空から鞄が落ちてきました。おそるおそるその鞄を開けてみると、中には大量のポンドの札束が。夢か現実か判断できないダミアン。

 ダミアンが鞄を見せると、アンソニーは大喜び。さっそく好きなものを好きなだけ買おうと、言い出します。父親に相談しようとするダミアンに口止めし、22万ポンドもの大金をアンソニーとダミアンで分け合うことに。アンソニーは欲しかったゲームやおもちゃを買いまくり、テレビ電話付き携帯も手に入れます。

 「お前の顔が見える!すごいな」

 アンソニーは学校でクラスメートにもお金を配り、学校で一目置かれるようになり、またいかに増やすか計画を立てていました。しかし、EU統合の影響で、12日後にはポンドがユーロに切り替えられ、期日を過ぎるとポンドが使えなくなることが判明。子供だけで銀行に両替しようとしても、請け合ってもらえません。とにかく使うしかないと、アンソニーの金遣いに拍車がかかります。

 そんなアンソニーとは対照的に、ダミアンはこのお金は神様の贈り物、貧しい人々を救うために使うべきと思い、寄付や募金をしていました。ある時、秘密基地で遊んでいると、薄汚れた格好の男がダミアンに近付いてきました。ダミアンは貧しい人かどうか尋ねますが、その男の眼光は鋭く、恐ろしい形相。実は、その男こそ、大金を強盗してきた男だったのでした。ダミアンの様子を見て、鞄を持っていると核心した男は、ダミアンを脅してきます。

 「携帯の電源を入れておけよ」

 ダミアンの携帯電話の番号を控え、金を取りに行く時に連絡するというのです。震え上がるダミアン。アンソニーは今は金の亡者となってしまい、相談することもできません。絶対絶命の時、ダミアンの携帯電話が鳴り出します。ダミアンは、一人でこのピンチを切り抜けられるのでしょうか? 純粋なダミアンの想いが通じて、最後には奇蹟が起こります。

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