フレキシブルケーブルを使った構造だと、ケーブルがたわんだときのスペースを確保しなければならず、どうしても部品が大型化する。この問題を解消すべく、W41CAでは背面部と底面部を結ぶ線として、細線を束ねたものに変更した。これにより、部品全体の小型化につなげたという。「この状態で、強度が問題ないことを確認している」(永峯氏)
携帯の体積を減らすため、「各部品をどこにどう詰め込むか」も重要なポイント。W41CAの場合、各部品をなるべく底面側に集中させるというアプローチをとった。
1つのポイントとなったのが、カメラユニットだ。W41CAでは2メガカメラを採用しているが、このCMOSモジュールはW31CAの3メガCCDモジュールより小さい。ユーザーにしてみれば「スペックダウンした」と残念に思うかもしれない部分だが、これが小型化に効いている。
「W31CAではカメラが大きく、その両隣にスピーカーを配置できなかった。そのためスピーカーはカメラの下に入り、場所をとっている。だがW41CAでは、カメラの両隣のスペースにスピーカーを収納することが可能だった」。このため、その下にくるバッテリーユニットに「厚く、短い」ものでなく「薄く、長い」ものを採用できたのだという。
もう1つ、面白いのがminiSDスロットの位置だ。端末を小型化する上で、miniSDスロットの位置に悩む端末メーカーは多く、中には「バッテリーパックを外すと外部メモリスロットが出現する」という端末もある(1月20日の記事参照)。W41CAの場合は、底面側の“上”(ヒンジ側)という位置にこのスロットを持ってきた。
この影響が心配されたのが、W41CAを開いたときの十字キー部と底面上端(ヒンジ側)の間のスペース。miniSDスロットの分だけ、微妙に幅が広くなるおそれがあった。写真で見ると、au by KDDIというロゴが入っている部分がそうだ。だが、これは言われて初めて気がつくレベル。結果的にダイヤルキーの縦幅は、押しやすさを考慮した十分な長さが確保されているのだとした。
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