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» 2006年03月01日 18時22分 公開

ボーダフォン太田氏が示した、コミュニケーション新構想 (1/2)

ボーダフォンが、コミュニケーションにフォーカスした新サービスを複数紹介した。いくつかは“仮称”の段階だが、今後の同社の方向性、そして巻き返しの可能性を占うサービスといえる。

[杉浦正武,ITmedia]

 ハイエンドの「904SH」というフラッグシップモデルを発表し(3月1日の記事参照)、日本市場向けの新サービスも積極的に開発するとコメントしたボーダフォン(2月28日の記事参照)。この流れの中で、今後同社が「コミュニケーション」にフォーカスした一連のサービスを次々に提供する構想も明かされた。

 サービスを説明したのは、プロダクト・サービス開発本部長の太田洋氏。プレゼンテーションの最後に「トリとして」(同氏)アナウンスされたサービスは、いくつかが“仮称”の段階で、全体に不明な点も多かった。しかしこれらは、今後のボーダフォンの方向性、そして巻き返しの可能性を占うサービスといえる。

Photo ボーダフォンの太田氏

コミュニケーションが事業の「中心」

 太田氏は、ボーダフォンの事業領域は5つだと話す。ゲームや電子コミックなどの「エンターテインメント」、フルブラウザやファイルビューアなどの「実用的サービス」、バンキングやおサイフケータイなどの「生活密着型サービス」、そしてデータカードやVPNといった「企業向けサービス」などだが、それらすべての事業の中心に位置付けられるのが「コミュニケーション」だ。

 ウィリアム・モロー社長も「他キャリアに対して全面的に戦うのではなく、ボーダフォンが得意とするセグメントのニーズにあったサービスや端末で勝負する」と話している。古くは写メール、最近では各種音声定額プランを開発するなど、実績があるメッセージングとコミュニケーション分野でリーダーシップを発揮したい考えだ。

Photo

 とはいえ、今までどおり音声通話やメールサービスを提供していたのでは新味がない。ここで太田氏が提示した新サービスの1つが、「V-TOWN」(仮称)だ。これは3D仮想空間の中をユーザーが動き回り、ユーザー同士のコミュニケーションを楽しむサービスだという。

画面は開発中のもの。ユーザーの分身となるアバター(ピンクのキャラクター)が3D空間上をひょこひょこと歩き回る。後ろに手を組んでこちらを見つめるなど、“癒し系”の雰囲気

 会場で公開されたデモでは、ユーザーの分身となるアバターを操作して3Dの街の中を歩き回るという趣向だった。街の中には別のアバターも表示されており、これがほかのユーザーを表しているようだがコミュニケーションの詳細までは確認できなかった。

 「ここではアバターを操作しているが、それ以外のキャラクターも登場させることを考えている。各ユーザーはサーバに入ってコミュニケーションを楽しむかたちだが、全国のユーザーが一斉にアクセスすると混雑するので、適切な人数が画面に表示されるよう処理を行う」(説明員)。詳細は不明だが、各ユーザーはいくつかのルームに振り分けられるようだ。

(左)街を歩いていると、ほかのユーザーに出会うことも。ユーザー間でチャットを楽しめるようだ(右)左右のキーで視点を替えられる。視点をぐるぐる切り替えていたら、自分のアバターが物陰にかくれて見えなくなってしまった
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