1位 「premini」のDNAを受け継ぐストレート型端末──「SO902i」誕生物語
2位 ドコモから国際ローミング対応の低価格端末「SIMPURE」登場
7位 ドコモから久々のPDC──「N506iSII」を3月10日から発売
9位 FOMA新シリーズ「SIMPURE」の狙い――2台目端末として旅のお供に
ソニー・エリクソン初のFOMA端末、「SO902i」の話題が1、3、5位にランク入り。発売が延期になった記事が大きく話題になるあたり、前評判の高さをヒシヒシと感じる。1位になったインタビュー記事の続編も本日付で掲載しているので、こちらもごひいきに。
さて、SO902iとは全く関係なく、今週のトップ10では香港ディズニーランドの話題をお送りしたい。
Windows Mobileを搭載したhpのスマートフォン、「iPAQ rw6800」と「iPAQ hw6900」の発表会の場所は、なんと「香港迪士尼樂園酒店」(ホンコン・ディズニーランド・ホテル)。しかも発表会当日は、iPAQ hw6900のGPS機能を生かした体験イベントが香港ディズニーランドで開かれたため、記者は幸運にも香港ディズニーランドに足を踏み入れることができたのだ。取材となればどこへでも行けるのはこの仕事のありがたいところだが、まさか香港ディズニーランドへ行ける日が来るとは思わなかった。
香港ディズニーランドといえば、中国大陸からの客の一部がマナーが悪い(園内で子どもに立小便をさせてしまうとか、ゴミを投げ捨てるとか、その辺に痰を吐くとか……)と、ネットで妙に話題になっていた噂の現場。45分間と短い時間ではあったが、せっかく香港ディズニーランドに行くことができたので、写真でご紹介しよう。
なお、記者はディズニー大好き!というわけではない。ディズニーランド歴も子どもの頃から通算でおそらく20回くらい(東京ディズニーランドのみ)。そんな客の見た45分限りの香港ディズニーランド、ということでご了承いただきたい。
香港ディズニーランドは、2005年9月にオープンしたばかり。香港国際空港と同じ大嶼山(ランタオ島)にあり、空港からはかなり近い。市民の足であるバス路線はもちろん、MTR(地下鉄)ディズニーランド線も通っており、香港観光の中心部(尖沙咀とか中環とか)からのアクセスも悪くない。少なくとも、都心から東京ディズニーランドに行くよりは、はるかに交通の便がいい場所にある。
料金は、平日は大人295香港ドル(4720円)、土日や祝日などの特別日は350香港ドル(5600円)。「探検世界」(アドベンチャーランド)、「幻想世界」(ファンタジーランド)、「明日世界」(トゥモローランド)とテーマ別に複数のエリアがあり、それが園内中央に位置するお城を取り囲む、という構成は同じだ。「飛越太空山」(スペースマウンテン)や「森林河流之旅」(ジャングルクルーズ)といった日本でもおなじみのアトラクションも見かけたが、時間がなくて近くまで行けなかった。
園内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが中央のお城。一見して感じるのは「このシンデレラ城、東京ディズニーランドのシンデレラ城に比べて、背が低くない?」ということ。東京ディズニーランドのスラッとしたシンデレラ城に比べると、こちらは背が低くて横に長く、いうなれば「ずんぐりむっくり」な印象なのだ
しかし帰国後に調べてみたところ、これはシンデレラ城ではなかったらしい。米国にある元祖ディズニーランドやディズニーランド・パリにあるのと同じ、「眠れる森の美女の城」なのだそうだ。
お城の背が低いのはともかくとしても、気になるのは園内の活気のなさ。記者が行ったのは平日だったとはいえ、園内はホントにガラガラ。全く人が並んでいないアトラクションに「待ち時間10分」と書いてあるのはかえってさびしい感じ。
お客さんの数が少ないのも事実なのだが、それ以上になんともいえず園内にさびしげなムードが漂っていて、活気がないのだ。一緒に園内を回っていた他媒体の記者さんも「寂しい、寂しい」と連呼しながら写真を撮っていた。
なぜこんなにさびしいのか? しばらく見て回るうちに、全員の意見が一致した。東京ディズニーランドでは、スタッフ(キャスト)が満面の笑みをたたえ「ようこそ!!!!!」という歓迎の意を表しているのが常(「!」の数で気持ちの強さを表現してみた)。しかしここには、あの笑顔がないのだ。基本的にスタッフは無表情。ディズニーでラブリーな制服を着ていても無表情。愛想がない、とまでは言わないが、お客(ゲスト)に話しかけることも滅多にないし、ニコリともしない。
スタッフが楽しそうじゃないので、お客もあまり楽しそうに見えない。たまにうきうきした様子のお客を見かけると、決まって聞こえてくるのは日本語なのだ。
キャストの盛り上がりにつられて、なんとなくお客も楽しい気持ちになる――ディズニーランドというのはそういうところだ、と思っていた記者にとって、今回はなかなか得難い体験だった。「キャストが楽しそうじゃないディズニーランドもアリなんだ」と悟ったというか、なんというか。
あの独特の寂しいムードは、ディズニーランドとしてはある意味衝撃的。年間パスポートを買ってディズニーランドに通うような、ディズニーランド大好き!な人の目には、香港ディズニーランドはどのように写るのか、ちょっと聞いてみたいなあと思った記者だった。(文中では、1香港ドル=16円で計算した)
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