携帯3社、地下向け中継装置の設置を全国で受け付け

» 2006年04月17日 16時57分 公開
[園部修,ITmedia]

 NTTドコモ、KDDI、ボーダフォンの携帯事業者3社は、4月17日から「事業者共同中継装置」の設置申し込みを全国で受け付け始めた。2005年6月27日から関東地域の1都7県(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨)で先行して受け付けを開始していた(2005年6月22日の記事参照))が、このたび対応地域を全国に拡大した。

 事業社共同中継装置は、ドコモ、KDDI、ボーダフォンの3社が共同で開発した、地下やビル内にある、電波が直接届かない店舗で携帯電話を利用可能にする装置だ。地下街やビル内店舗では以前から、違法に設置された中継装置による電波妨害が発生しており、対策が急務とされていた。事業社共同中継装置は携帯電話キャリアが管理するため、電波妨害がなくなり良好な通信品質を維持できるという。

 この装置では800MHzおよび1.5GHz帯の電波を増幅するため、対応する端末はドコモのムーバとKDDIのCDMA 1XおよびCDMA 1X WIN、ボーダフォンの2G端末のみとなる。ドコモのFOMAやボーダフォンの3G、2GHz帯を利用するCDMA 1X WINには非対応だ。

 ドコモ、KDDI、ボーダフォンのいずれかの事業者に設置の申し込みをすると、電波調査やコンサルティングを行い、電波環境や設置環境、利用規模を判断した上で中継装置を設置する。申し込みは法人、個人を問わず行える。価格はおよそ70万円前後だという。

Image 装置構成の概要図

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