20代にアピールするには“バイク”より“ロボット”?――「G'zOne W42CA」の裏コンセプト 開発者に聞く「G'zOne W42CA」その1: (2/2 ページ)

» 2006年06月14日 11時18分 公開
[吉岡綾乃、青山祐介,ITmedia]
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“防水”は特殊な機能ではないはず

 オートバイの燃料タンクをイメージしたフォルム、ブレーキローターをイメージした十字キーなど、明確なデザインモチーフがあったType-Rに比べて、G'zOne W42CAはコンセプト色が弱くなったと見る向きもあるようだ。G'zOne TYPE-Rに比べて“普通のケータイに近いデザインになった”という声もちらほら聞こえてくる。

 デザインチームによれば、G'zOne W42CAとG'zOne Type-Rでは、デザインに対するアプローチの方向性がまったく異なるという。Type-Rでは、携帯の進化の中で忘れられていたG'zOneを4年ぶりに復活させるためのシナリオ作りが重要だったといい、デザインセンターが独自に温めていたデザインをベースに、そこに組み込むことが可能なスペックを入れ込んでいくという手法をとった。

 一方のG'zOne W42CAでは、前モデルに欠けていた「WIN化」「メモリーカードスロット搭載」という、イマドキのWIN端末に求められるスペックを満たすことが優先され、そこにG'zOneシリーズの特徴となる防水やタフネスを組み入れるというアプローチだった、と井戸氏は振り返る。「スペックを優先させたことから、W41CAに比べてサイズが大型化しているが、このサイズをG'zOneというデザインに置き換え、消化した結果生まれたのが、G'zOne W42CA」(井戸氏)

 もともとカシオ開発陣にとって“防水携帯”は、決して特殊なアウトドア端末ではなく、モバイル端末として当たり前の機能になることを目指しているのだという。W41CAが防水であればいうことはないが、まだ技術的にはそこまで達していない。“防水携帯”をより広めていくための復活のシナリオとして、4年ぶりに登場したG'zOne Type-Rがあり、その次のモデルとして最新のWIN端末に必要な装備をきちんと盛り込んだG'zOne W42CAがある──というわけだ。

 カシオが考えるG'zOne W42CAの役割は“防水携帯G'zOneの一般化”であり、Type-Rのような個性の強いものよりも、より多くのユーザーに受け入れられる形に仕上げることを優先したといえる。「多くの方がお風呂でWebを見るといった使い方を想定して作っていきたい。だから、今回のG'zOne W42CAは次のG'zOne、防水端末を作るとすればその橋渡し、変化していくための一過程だと考えていただければいいと思います」(井戸氏)という。

 G'zOne=「タフネスケータイ」「G-SHOCKケータイ」というイメージを持っているユーザーは、このアプローチにやや面食らうかもしれない。しかし、当初はアウトドアを象徴したG-SHOCKにも、今ではさまざまなバリエーションがあるように、「G'zOneというブランドも、防水性能やこだわりのあるものづくりをしているブランドとして変化し始めていると思っている」(井戸氏)という。「今後もG'zOneブランドを冠する端末が登場するかどうかは分からないが、G'zOne自体も進化していくと捉えてもらって構わない」(同)。

杉岡氏が描き起こしたG'zOne W42CAのデザインスケッチ案と初期のモック
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