「インテリアを持ち歩く、という発想。そっと飾っておきたくなるような透明感と美しさ」──。こんなコンセプトで開発されたのが、デザイナーの佐藤オオキ氏とNECのコラボレーション端末「N702iS」(7月4日の記事参照)だ。
夏頃の発売を予定しており、価格は前回の702ixシリーズと同等になる見込み。ゆらぎや癒しの感覚を取り入れ、スタイルパネルによる着せ替えが可能なこの端末は、女性に受け入れられるのではないかと説明員は話す。
ボディデザインは、グラスに入ったドリンクをイメージ。外側だけでなく、ユーザーインタフェースも“あたかも中に水が入っているかのような”しかけを取り入れた。これは3軸の加速度センサーを内蔵することで実現している。
加速度センサーと組み合わせたユニークなしかけは、「待受画面」「目覚まし時計」「赤外線送信」「タイマー」の4つ。
待受画面はドリンクをイメージしたものがプリセットされ、端末の傾きに応じて水位も傾く。端末を振ると泡が出るなど凝った作りだ。目覚まし時計は3秒ほど端末を振ると音が鳴りやむ。タイマーは起動して時間を設定し、端末を180度回転させるとカウントがスタートする砂時計のような使い勝手になっている。
自分の電話番号やメールアドレスを他の人に赤外線送信する方法も面白い。「Menu」→「0」で自分のアドレス帳情報を表示させて決定キーを押し、端末を傾けると水の音とともに赤外線送信が開始される。赤外線ポートは端末の先端部にあり、ちょうどドリンクを注ぐような感覚で赤外線でデータを送れる。
なお、加速度センサーはiアプリやカメラ機能とは特に連動していないといい、傾きに対応するiアプリなどの開発予定もないとしている。
イヤフォン端子は最近の端末では珍しい丸形のものが装備され、グラスにストローを挿すようなイメージで使うことを想定している。
背面にレイアウトされたスピーカーやカメラ、着信ランプも、ドリンクの泡がモチーフ。3つの着信ランプはそれぞれ役割が異なっている。スピーカーに一番近いランプは、通話やメールの着信時に点滅。その下のランプはメールの不在着信があるとメールのアイコンが点滅し、その下は通話の不在着信を通知する役割を担っている。
また、「日々の生活に遊び心を」という思いから、プリセットの待受画面は、端末を開くごとに異なる絵が表示されるものを入れているという。
デザインオフィスnendoのデザイナー。建築やインテリア、家具、プロダクト、グラフィックデザインまで幅広く活動している。ミラノサローネ・デザインリポート特別賞、グッドデザイン賞、SDレビュー入選、JCDデザイン賞優秀賞、JID賞対象などの受賞歴がある。イタリアのカッペリーニやスウェーデンのステェデッセから新作家具を発表するなど、ワールドワイドで活躍している
機能・スペック | N702iS |
---|---|
iチャネル | ○ |
FOMAプラスエリア | ○ |
パケット通信中のテレビ電話切り替え | ○ |
フルブラウザ | ― |
外部メモリの最大対応容量 | ― |
おサイフケータイ | ― |
プッシュトーク | ― |
着もじ | ― |
おまかせロック | ― |
カメラのオートフォーカス | ― |
着うたフル | ― |
音楽再生(ノンセキュア) | ― |
音楽再生(セキュア) | ― |
バイオ認証 | ― |
通話からのテレビ電話切り替え | ○ |
QRコードリーダー | ○ |
自動時刻補正 | ○ |
iアプリ容量 | 230Kバイト(本体:30Kバイト/スクラッチパッド:200Kバイト) |
キャラ電 | ○ |
セキュリティスキャン | ○ |
トルカ | ― |
メールの圏内自動送信 | ― |
着メロ和音数 | 51和音 |
ポケベル入力 | ○ |
OS | Linux |
マクロ切り替えスイッチ | ○ |
コンテンツの外部メモリ移行 | ― |
バイリンガル | ○ |
3G国際ローミング | ― |
1.7GHz周波数帯対応 | ― |
デコメール署名 | ― |
赤外線 | ○ |
Bluetooth | ― |
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