インタビュー
» 2006年07月04日 20時35分 公開

インタビュー:これまで足りなかったのは「思い切り」――“美人ケータイ”D702iF (1/2)

徹底して「女性のために」とこだわって作られた携帯電話「D702iF」。開発に携わったデザイナーの幾田桃子氏にそのデザインコンセプトについて尋ねた。

[渡邊宏,ITmedia]
photo D702iFのデザインを行った「Le charme de fifi et fafa」オーナー兼デザイナー、幾田桃子氏

 NTTドコモが「702iシリーズ」の新製品6機種を発表した(7月4日の記事参照)。機能を充実させることに重点が置かれた90xシリーズに対して、小型軽量化や使いやすさを前面にすることで、“ライフスタイルにフィットしたケータイ”の方向性をより鮮明に打ち出したシリーズだ。

 6機種うち3機種は著名クリエーターとのコラボレーションモデル。「D702iF」はセレクトショップオーナー兼デザイナーの幾田桃子氏、「P702iD」はグラフィックデザイナーの佐藤卓氏、「N702iS」はデザイナーの佐藤オオキ氏が携わっている。今回唯一の女性デザイナー、幾田氏にD702iFのコンセプトについて尋ねた。

「女性のためだけ」を考えるとデザインはこうなった

 「D702iFは柔らかいフォルムや曲線を用いて、“女性のためだけにデザインされた携帯電話です。全体的なフォルムも女性的なイメージをベースにしていますし、ヒトの体になじむようなデザインに仕上がればと思っていました」

 幾田氏はD702iFのコンセプトについてこのように答える。D702iFのボディは、美しいだ円形の「マーキスライン」で構成されており(「マーキスライン」は宝石のカット方法のひとつ「マーキスカット」に由来)、女性が持つ柔らかな雰囲気、曲線的なフォルムを損なわないようにデザインされている。ライラック・ミラージュ、コーラル・コーラル、グリーン・エア、ホワイト・サンドの4色が用意されるカラーリングについても、「日本人の肌の色が映える色彩を選びました」という。

 内蔵するアプリケーションも徹底して女性ユーザーを意識しており、バイオリズムメーターの「花・星時計」やクッキングタイマーとレシピ集をセットにした「Cooking timer&Recipe」などがプリインストールされている。

photophoto 柔らかい印象のホワイトカラー「ホワイト・サンド」(左)とコーラル(さんご)の通り特徴的なオレンジカラーの「コーラル・コーラル」

 携帯電話という製品の特性上、20代〜30代の女性をメインターゲットにしているようなイメージを与えるが、幾田氏はやんわりとそれを否定する。「確かに“大人の女性”が主なターゲットではありますが、特に年齢層を絞っているわけではありません。自分の分身、仲のいい女友達という感覚で持ち歩いてもらいたいと思います」

これまでのデザインに足りなかったのは「思い切り」

 2001年に高級子供服ブランド「Le charme de fifi et fafa」を立ち上げ、2003年には南青山にセレクトショップをオープン。さらに2004年にはオリジナルの婦人服ブランド「Lily」、ジュエリーブランド「Violala」を発表するなど、幾田氏は一貫して女性に向けたデザインワークを行っている。そんな幾田氏から見て、これまでの携帯電話に足りなかったものとは何だろうか。

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