ミュージックシャトルの存在意義に悩む短期集中ロードテスト ウォークマンケータイ「W42S」(1/2 ページ)

» 2006年07月10日 19時06分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 まずは前々回前回の補足から。

 W42Sは1Gバイトのメモリを内蔵しているが、そこへPCから楽曲を転送するには付属ソフト「au Music Port」を利用しなくてはならない。au Music Portはファイルのインポートに対応していないので、HDDにストックされているMP3などを本製品の内蔵メモリに転送して楽しむことはできない仕様となっている。「大容量1Gバイトメモリ!」などのポップに惹かれて購入した人の中には、残念な思いをしている人もいるのではないだろうか。

 ただ、少々手間をかければHDDに蓄積されている楽曲を内蔵メモリに転送できる。それらのファイルをiTunesやSonicStageなどファイルを音楽CD(CD-DA)を作成できるソフトで管理しているならば、一度音楽CDを作成し、au Music Portでリッピングすれば内蔵メモリに取り込める。また、ファイルを仮想CD化→au Music Portで読み込みという方法でもうまくいくようだが、筆者はまだ検証していない。チャレンジは自己責任で行ってほしい。

 SonicStage CPではMoraとYahoo! ミュージックから楽曲のダウンロード購入が行えるが、ここで購入した楽曲も問題なく転送できる。ただ、W42Sはメモリースティック内の楽曲からプレイリストを作成できないので、転送前にSonicStage CPでプレイリストを作成しておいた方が本体で聴く際には便利だろう。

便利な「BGM再生」

 さて、話を今回のテーマに戻そう。W42Sではメインメニューから音楽再生ソフトの「au Music Player」を選択した後、「au Music ライブラリ」から本体メモリの曲を再生するか、「M.S.Music ライブラリ」からメモリースティックの曲を再生すると、画面が再生画面に切り替わる。

 au Music Playerの画面で、収録されている曲すべてを再生する「全曲再生」を選択してもプレーヤー画面に切り替わるほか、データフォルダ(メモリースティックフォルダ)から目的の楽曲を探して再生することもできる。

 プレーヤー画面では十字キーの上下が音量調整、左右が次曲/前曲へのスキップ操作に割り振られており、中央ボタンで再生/一時停止が行える。常にプレーヤーを起動しておかなくても音楽を聴くことは可能となっており、プレーヤー画面で終話キーを押すと現れる「BGM再生」を選択すると通常の待ち受け状態に切り替わる。

photophotophoto W42Sの「au Music Player」(左)、プレーヤー画面(中)、「BGM再生」の待ち受け画面、画面上にau Music Playerが起動していることを示すアイコンが表示されている(右)

 「BGM再生」としておけば電話/メールの発着信、Web閲覧などの操作も通常状態と変わらず行える。電話やメールの発着信中に楽曲は一時停止状態となり、電話/メールが終了すれば一時停止状態から復帰する。復帰までのタイムラグはほとんど無く、使用していてストレスを感じることはない。EZアプリの起動/操作も通常通り行えるが、音の出るアプリ(ゲームなど)を起動した場合は一時停止状態になる。

 プレーヤーソフトはレジューム機能も備えている。一度ソフトを終了しても再起同時には、終了した場所から再開される。これは内蔵メモリ/メモリースティックのいずれから楽曲を再生していても同じだ。

ミュージックシャトルに悩む

 W42Sのデザイン上、大きな特徴となっているのが、本体下部に設けられた「ミュージックシャトル」。文字入力やアドレス帳操作などといった携帯電話本体に関連する操作は行えず、音楽関連とFMラジオの操作のみに機能を絞り込んだインタフェースとなっている。

photophoto ミュージックシャトル(左)、付属リモコン(右)
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