SKT陣営とKT陣営が激突──WiBroとHSDPAを巡る争い韓国携帯事情(3/3 ページ)

» 2006年07月10日 19時38分 公開
[佐々木朋美,ITmedia]
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 現在KTが用意しているWiBro専用コンテンツは4つある。「Hot Clip」は、ニュースやスポーツといった各ジャンルの情報を、動画やテキストなどの多様な形態で利用できるプッシュ型のサービスだ。また「mLog」はブログと動画ストリーミングを合わせたマルチメディアサービスで、個人が撮影した動画などを移動中でもブログにアップロードして楽しめる。「Multi-Board」は、複数のユーザーがデータ共有やストリーミングなどを一緒に利用できる場で、オンライン上でのセミナーや会議が可能となる。特定のユーザーだけ参加できるグループも作ることができるので、ビジネスに活用できそうだ。さらに「Communicator」はその名の通り、チャットやファイル交換、メールができる、コミュニケーションサービスとなっている。

KT/SKT、次世代通信競争を制するのは?

 WiBroやHSDPAといった複数の通信規格がサービス開始することで、市場にはKT陣営とSKT陣営に分かれた戦いの構図ができあがった。

 ただし現在はまだ両社ともスタート地点に立ったばかり。今後は複数の通信規格を上手に活かしたサービスを提供するための方法を模索する必要がありそうだ。

 HSDPAサービスを開始した際、KTFの担当者はUICCについて「KTもWiBro用のUICCを以前開発しているが、現時点でそれとの互換性などはない。しかし将来的にはKTのUICCと連動できるようになる可能性もある」と話した。HSDPAとWiBroといった2つの規格を連動してサービス提供し、より大きなシナジー効果を生み出すことに期待しているようだ。

 KTとSKTは、通信サービスをより活性化できるようなソフトウェアやハードウェア、コンテンツやサービスなど、さまざまな分野の開発に積極的に取り組んでいる。状況はもはやインフラ提供だけではすまされない地点にまで来ているようだ。

 固定電話やインターネットだけにとどまらないKTと、ワイヤレス通信事業を拡大したいSKT。次世代通信競争を制するのはどちらだろうか。

佐々木朋美

 プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。


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