鮮やかなグリーン。裏面を見ると、あるところが“出っ歯”に見え、あのキャラクターがポンっと思い浮かんだ──。
ボーダフォンの2006年夏モデル「705T」は、端末を閉じたまま一通りの音楽操作ができる「ミュージックコンソール」を搭載し、着うたフルに加え、音楽CDからリッピングしたMP3やAACデータの再生に対応する音楽ケータイだ。本体カラーのこだわりも特徴で、ファッションブランド“サマンサタバサ”とのコラボレーションによる「スプラッシュピンク」、ピアノのようなつややかな黒となる「アーバンブラック」のほか、“バブルガム”をイメージしたという鮮やかな緑「ラッスルグリーン」の3色で展開する。
同社は、この「705T(ラッスルグリーン)」をガチャピンに変身させてしまう、「ガチャピン変身キット」を22日から配布するという。始まりは同社でセールスプロモーションを担当するある女性社員のふとした思いつき。「ガチャピン」が、ケータイとどのように結びついていったのか、“ガチャピンケータイ”生みの親、ボーダフォン 尾方えりか氏に話を聞いた。
「ガチャピン」……この愛すべきキャラクターの存在感はすごい。この“ガチャピンケータイ”(正確にはガチャピン変身キット)を思いついたきっかけは何だったのか。
「私はボーダフォンで、ショップの店頭に置く冊子など販促ツールの担当をしています。705Tが出るということで、発売前にあらかじめ新端末の情報が届き、それに基づいてどのような冊子にするかを決めていた時でした」(ボーダフォン マーケティング本部 マーケティング・コミュニケーション統括部 セールスプロモーショングループ 尾方えりか氏 以下、略)
「705Tは、スプラッシュピンクとアーバンブラック、そしてラッスルグリーンの3色で展開する端末です。これはピンクで、それはブラック。……そしてこれがグリーンか。と最後にラッスルグリーンの端末を手に取り、裏面を見た瞬間、“ある顔”がポンっと思い浮かんだんです」
705Tの裏面には、上部黒い部分の中央にカメラのレンズ、そしてステレオスピーカーが左右に配置され、レンズの真下にピクチャーライトがある。
「裏面のピクチャーライトが“前歯”に、そしてスピーカーが“目”。顔が付いてるなぁ……とじっと見ていたら、“あ、これ、ガチャピン!”(笑)。色はぴったりだし、出っ歯だし。“絶対ガチャピン。誰がなんと言おうとガチャピン!”──確信しました」
そう思いついた瞬間、コピー用紙の裏に目玉を筆ペン、おなかを蛍光ペンで描き、それをのり付け。“自作”ガチャピンケータイが誕生した。
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