インタビュー
» 2006年07月18日 19時08分 公開

ふとひらめいたガチャピンの“出っ歯”から (2/3)

[岩城俊介,ITmedia]

できあがってみると“なによりカワイイ”

 6月3日に発売された705T。プロモーションを開始するのは、当然発売日より前だったと思われる。これをひらめいて自作したのはいつ頃だったのか。

 「ゴールデンウィーク明けくらいだったと思います。はじめは自分だけで楽しもうと思って作ってみましたが、できあがってみると面白いし、なによりカワイイ。隣の人に“ねぇねぇ、これ見て見て”と見せてみたら、社内でだんだん伝播していってしまいました」

 自作ガチャピンケータイは社外だけに留まらず、まず東芝に伝播した。その頃、705Tは別途、スプラッシュピンクの“サマンサタバサ”キャンペーン内容の詰めを行っていた。

 「このミーティングが終了してから、“そうそうこんな面白いのを作っちゃったんですよ”と見せたら大ウケ。東芝さんも乗り気にさせてしまいました」

 社外にも波及したガチャピンケータイの魅力により、すぐサンプルが作成されることになった。このサンプルもかなりのできで、もう後戻りするのも大変もったいない。「本当に出すのならフジテレビさんにも協力を」ということでフジテレビにも伝播。3社で一緒にキャンペーンを行うことになった。

photo 配布される「ガチャピン変身キット」(左)。ムックもここにはきちんと登場する

 ところでムックは……?

 「そうですね〜。レッドカラーのものがあればムックも一緒にできたんですけど。残念ながら(笑)」

 ガチャピン変身キットの作成においては、“ガチャピン本人”からの厳しいチェックが入っている。

 「最初は紙で作ったので、おめめが動くなんて想定していなかったんですけど……。サンプルから完成版に近づくにつれて、立体に、そして黒目がちだったのがほどよく柔和になっていきました。ガチャピンさん本人から、目の大きさのバランスとか角度とか、結構厳しいチェックが入り、かなりこだわったものになっています」

 なお、ピクチャーライトの“出っ歯”とステレオスピーカーの“目”が、ひらめきのきっかけだったが、スピーカーをシールで塞いでしまうのは不都合があった。そのため目玉と出っ歯、おなかのシールはバッテリーカバー部に着けられることになった。

 ちなみに目の“たれ角度”は23.7度(編集部調べ)。そして黄色とピンク色のおなかの線にも、かなりのこだわりが盛り込まれた。線の数は当然本人と一緒(黄/ピンク/黄/ピンク/黄/ピンク/黄/ピンクの順)。色もかなりの注文があったそうだ。

photo 右から試作デザイン、サンプル、完成版。始めはピクチャーライトの“出っ歯”を中心に顔を形成していたが、バッテリーカバー部に目、出っ歯、おなかのシールが付けられることになった。目の大きさ・バランスなどにもガチャピン本人のこだわった指導が入った

 ガチャピンは、もう少しこだわりたかった。

 「ガチャピンの腕に付いている玉(エナジーボール)も側面に付けませんか? という案も出ました」

 残念ながら却下された。

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