2.6インチXGA、4インチWVGA……近未来、携帯向け液晶はこうなる?FPD International 2006(2/2 ページ)

» 2006年10月18日 22時31分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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シャープ

 シャープ製携帯の液晶といえば、先日発表されたワンセグ端末「SH903iTV」に搭載する携帯としては最大級の3インチのWQVGA(240×400ピクセル)液晶をはじめとする高精細さや表示のきれいさのほか、のぞき見防止の効果が高い「ベールビュー液晶」の評価も高い。

 今回、同社ブースでは従来のベールビュー液晶を昨今のスタイルに適応させたといえる「4方向遮蔽ベールビュー」が公開されていた。ベールビュー液晶は液晶の表面に電気的に偏光フィルタをかけ、左右の角度を付けると表示画面が見えなくなることで横からののぞき見を防げるという特徴を持つ。4方向遮蔽ベールビューは、従来の左右に加えて上下もベールビュー効果が得られるというものになる。

 上記のSH903iTVもそうだが、ディスプレイを90度傾けて横向きで使用するスタイルを採用する2軸回転機構やサイクロイド機構を搭載する端末も増えた。上下も大丈夫ということは90度傾けた場合でも左右からののぞき見が防げるということになる。

photophoto 従来は左右方向のみだったが、上下/左右に対応した「4方向遮蔽ベールビュー液晶」。これにより液晶を90度傾けて横位置で使用する場合ものぞき見を防げる(左)。まったく同一のパネルを使用する場合は若干輝度が下がってしまうようだ(右)
photophoto 横から見るとフィルターがかかって内容が見えなくなるのは双方同じ(左)。4方向遮蔽ベールビューでは、上下もフィルターがかかるようになっている(右)

 ただし、シャープ製携帯にはベールビューでなく、コントラストを下げることで上下/左右の双方から見えにくくする「プライベートフィルタ」採用機種も増えている(ちなみにドコモの「SH903i」もプライベートフィルタを採用)。本体側面のボタンを押すことにより効果を発揮する。

 現状のベールビュー液晶は機能をオンにしておけば、自分で意識せずとも正面(自分)からはクリアに、そして側面から見えなくなる。反面、パネル上にフィルターを追加する構造のためにややモジュールが厚くなり、左右のみしか効果がないデメリットがある。対してプライベートフィルタは、そもそも上下左右背面から他人にのぞき見されにくくなる効果があるが、自分も画面が見えにくくなるデメリットがある。

 現状、どちらもメリット/デメリットがあり、どちらが携帯に適しているのかを判断するのは難しいが、4方向対応のベールビュー液晶の登場でどのように変わってくるだろうか。

三洋エプソンイメージングデバイス

 三洋エプソンイメージングデバイスブースにおける小型端末向け液晶の目玉は、2.6インチでXGA(1024×768ピクセル)の解像度を実現するパネルと、7.11インチで1920×1080ピクセルのフルHD解像度を実現するパネルの2つ。

 参考展示として出展された2.6インチXGAパネルは、業界最大級となる498ppi(1インチあたりの画素数)を実現する低温ポリシリコンTFT液晶。この精細さに加え、上下左右約180度の広い視野角と広い表面輝度、500:1のコントラスト比を実現する。

 なお、この2.6インチのXGA液晶、写真や絵などは非常にきれいに見えるが、文字列を裸眼で見るのは拷問に近いほど。ただし、その内容だけを拡大して見ると、12.1インチXGA液晶搭載のPCで見える内容とまったく変わらないのがすごい(XGA同士なので当然なのだが)。

 ちなみに想定用途は「まだない、というのが正直なところ」(説明員)。「会社としてこれだけの技術を持っています。現在ここまでつくれますというPRになればという、いわゆるコンセプトカーのような展示と思ってください」とのことだ。

photophoto 2.4インチQVGA液晶搭載の携帯と比較。サイズに大きな差はない(左)。しかし表示の精細度が格段に違う
photophoto 肉眼では文字がほとんど確認できないほど。しかし画角いっぱいにマクロで撮ると、きちんと文字が“普通”に表示できていることが分かる

 7.11インチのフルHDパネルも非常にインパクトがある。フルHDパネルとなると42インチクラス以上の家庭用テレビのほか、17インチ液晶搭載のPC「VAIO type A」や「Qosmio G30」などが思いつくが、7インチのフルHDで何をやればいいのか、確かに思いつかない。7インチクラスの液晶となるとカーAV機器などによく用いられるサイズだが、それ以外にUMPCやスマートフォン用途にも適用できるのだろうか。

photophoto 7.11インチで1920×1080ピクセル表示を実現する液晶パネル。パーソナルTVや車載AVシステム、業務用モニターなどへの活用が提案されている
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