「今年はBluetooth元年」──という言葉を何度聴いたかはもう定かではない。しかし国内の携帯ではBluetoothでのワイヤレス音楽再生をサポートする端末が登場してきたことで、ようやく身近な存在になってきたように思う。
今回は改めて「Bluetoothの使い勝手」というテーマで、ドコモのパナソニック モバイル製端末「P902iS」とKDDIの東芝製端末「W44T」の2機種を用いて機能を比較してみよう。
今回取り上げるP902iSとW44TはBluetoothによるワイヤレス音楽再生機能を特徴とする端末で、それぞれ2006年の夏モデルである。最近、2006年秋冬モデルが投入され始めたことで最新モデルではなくなってしまったが、新端末が登場したために価格が下がり、割安感も出る1世代前のモデルへのニーズも増えてくる傾向がある。
また、KDDIの2006年秋冬モデルにはBluetooth搭載端末がない。そのかわりに、W44Tの派生モデルとなるトヨタ自動車のオリジナル携帯「TiMO」(型番はW44T II)が10月下旬より発売され、TELECの認定を受けたW44T IIIという型番の端末が追加投入される可能性もあるが、いままでのauの命名ルールから想像すると機能としてはほぼ同じとなる端末になるだろうと予想される(なお、ビジネス向けとしてG'zOne W42CAをベースとした「E03CA」にもBluetooth機能が載る)。
この2つの端末には機能以外に、Bluetooth音楽ケータイとしても共に2世代目となる共通点もある。たとえばP902iSは携帯電話で楽曲をダウンロードできる「着うたフル」をサポートし、ペアリング済みのBluetoothレシーバー+イヤフォンのセットパッケージ「Music Edition」も発売。W44Tは旧機種 W41Tでは別売りだったBluetoothレシーバーが標準で付属し、内蔵ストレージも小型HDDから1Gバイトのフラッシュメモリに変更することで大幅な小型/軽量化を果たした。それぞれ1世代目の製品からの改善も進んでいる。
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