「M702iS」「M702iG」は、日本語入力システムに「Advanced Wnn」を採用している(7月12日の記事参照)。海外端末に多い自動カーソル移動機能(一定時間キー操作がないと、入力文字を確定する機能)を搭載し、この機能はオフ/オフの切り替えが可能だ。気になったのは逆トグル操作用のキーが見あたらなかった点。側面キーなどいろいろ操作してみたが見つけられなかった。
フレーズ予測や次文節予測機能を備えるなど、今どきの携帯としてのトレンドはおさえている。ただ、視認性を重視したせいか、1画面あたりの候補の表示数があまり多くないのが気になった。
かな変換モードのまま英字や数字に変換する機能も備えるが、同じ数字を続けて入力する場合には、1文字入力するたびに右十字キーか決定キーで確定するか、自動カーソル機能を使うことになる。英数変換や通常変換の候補一覧が全画面表示であるなど、やや古いUIという印象を受ける部分もある。
初期状態の日本語入力。フレーズ予測の辞書は今ひとつという印象。例えば「打合せ」を入力するには「うちあわ」まで入力しないと候補が表示されなかった。「うちあ」での候補数は多くないのだから、もっと早い段階で候補に上がってほしいアドレス帳は今どきの携帯では珍しく、タブ形式ではない。しかし、一覧を表示させた状態で読みがなを入力していくと一覧の先頭が移動するインクリメンタルサーチに対応するため、検索性は悪くない。[*]/[#]キーで全一覧、メールアドレス一覧、グループ一覧に切り替わるのが特徴的だ。
アドレス帳はタブをサポートしていないが、インクリメンタルサーチに対応するので不便には感じない。ただし3件ずつという一覧表示は少ない気もする。なおページスクロールもサポートしない(左)。一覧のまま左右の十字キーで、登録された複数の電話番号やメールアドレスを参照できる。メールアドレスに切り替えてから、機能メニューで「メール作成」を選ぶと、少ない手順でメール作成画面に移行できる(中)。発着信履歴から作成できるメールはSMSのみ(右)一覧では、左右の十字キーで登録されている電話番号やメールアドレスの表示を切り替えられ、電話番号が複数登録されている場合でも詳細画面を表示せずに任意の電話番号で発信できる。これはメール作成時も同様だ。
発着信履歴との連携で呼び出せるメールアドレスはSMSのみ。アドレス帳の詳細画面を呼び出す機能もないので、不在着信にメールで返信する場合には少し面倒だ。
“いつ発売されるのか”という質問も多い。両端末ともドコモが7月の発表時に「2006年予定」とした以外、詳細が明かされていない(2006年11月15日現在)。
そんな中、10月27日に行われた中間決算の資料にあった端末投入ロードマップが手がかりの1つになりそうだ。このロードマップでも具体的な発売時期は分からないが、少なくとも903iX HIGH-SPEEDシリーズや703iシリーズよりは早く登場すると見られる。
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