では気になる作例を早速見ていこう。
黄色い象のすべり台。このサイズで光学3倍ズーム機ということもあるのか、四隅の画質低下や木々のディテールは少々気になる。しかし、まぁ悪くない。注目したいのは、いつもの象のすべり台に比べてやや広い範囲が写っていること。かなり広角側からスタートする3倍ズームレンズのようだ。
画像のExif情報には「48mm」と記録されているが、これは「4.8mm」の間違い。ざっと見た感じ、35ミリフィルム換算で28ミリ相当の広角だ。これはなかなか思い切った仕様である。これだけあれば「広角で広い範囲が写る」と宣伝してもいいくらいだと思う。
続いてあずまや。こちらも当然普段の作例より広い範囲が写ってる。
色はすごくきれい。青空も緑もちゃんと表現されている。
ただ、青空を背景にした枝が紫がかっているのは、まあケータイのレンズだと仕方ないと思えるところか。中央のやや左に、もやっとしている部分があるが、もしかしてレンズが汚れていたのかもしれない(気をつけてはいたが、気づかず指で触ってしまったのかもしれない)。
ディテールを観ると解像していなかったり、ややべたっとしているところがあり、画素数が同等クラス(つまり2年ほど前の)のデジカメと比べるとかなり甘い。この910SHにどこまでのクオリティを求めるかにもよるが、“28ミリ広角でこれ以上のクオリティを求める”ならば、4万円ほど出して一般的なコンパクトデジカメを買うべきだろう。
続いて、縦位置のケータイスタイルで撮った写真。
クリスマスツリーの季節である。順光で日差しがしっかり当たっていればここまできれいに撮れる。
クリスマスにはまだ早いよ、という人には紅葉を。
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