作品名 | NANA2 |
監督 | 大谷健太郎 |
制作年・製作国 | 2006年日本作品 |
今回ご紹介するのは、大人気コミックの映画化第2弾の『NANA2』。主人公のハチが宮浮おいから市川由衣に、中島美嘉扮するナナの恋人レンも松田龍平から姜暢雄に、さらに最年少のシン役が松山ケンイチから本郷奏多に変わるなど、キャストの変更も話題になった作品です。ナナとハチの友情は、携帯電話で変わらず結ばれていました。
川のそばのアパートで一緒に暮らし始めたナナ(中島美嘉)とハチ(市川由衣)。ナナは、恋人レン(姜暢雄)が所属する人気バンドTREAPNEST(トラネス)に追いつくため、メジャーデビューの夢に向かって頑張っていました。ナナのバンドBLACKSTONES(ブラスト)は、東京での初ライブの成功させ、大手のレコード会社からも注目されるように。そんなナナの活躍を喜ぶハチでしたが、仕事がうまくいかず自分の夢が分からないまま悩む日々。
元気のないハチを励ますために、ナナはハチに大ファンのトラネスのリーダー・タクミ(玉山鉄二)と会わせる手筈を整えます。そんなナナのはからいに感動するハチ。そして、実際に会った憧れのタクミ素敵さに、ハチはますます想いをつのらせるのでした。
ある日ハチが街を歩いていると、携帯に電話が。
「そんなところで何してるの?」
なんと、タクミからの電話でした。驚くハチ。
「レンに番号を教えてもらったんだ」
タクミは偶然近くを通りかかり、ハチの姿を見て電話をしてきたのでした。運命の出会いと有頂天になるハチ。タクミに誘われるまま車に乗り込み、ハチはタクミのマンションへ。無邪気に喜ぶハチに、初めて会った時からタクミは好意を持っていたのです。そこでハチは夢のような一夜を過ごします。
「おい!ハチ!」
ナナからの電話で、ハチの夢は覚めてしまいました。
「こんな時間まで、どこうろついてるんだ!」
帰宅が遅いのを心配して、ナナは連絡してきたのです。でも、タクミのそばにいることを、ハチは言えませんでした。知られたくないととっさに思ってしまったのです。もし夢が叶った時は、誰よりナナに伝えたかったはずなのに。
やがて、ナナはブラストの本格的なデビューに向けて、バンドの活動が忙しくなり、ハチも真実を隠している後ろめたさでナナを避けるようになりました。出会った時は、同じ“ナナ”という名前で同じ年齢、運命の親友と思った2人だったのに。夢が叶っても、心は晴れないハチ。
そんな時、ナナからハチの携帯電話にメールが届きます。
「新宿アルタ前で7時に待ってます」
それはナナとハチの友情をつなぎとめるメールでした。ナナは自分の夢が叶った瞬間を、ハチに見せるために連絡してきたのです。今までとは距離は違うけれども、2人の絆は結ばれていると。新宿のアルタ前でハチが見たのは、ナナのどんな姿だったのでしょう。
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