同じ東芝製の「W52T」がハイエンドユーザーをターゲットにしているのに対し、「W51T」は厚さ21ミリの薄型ボディにワンセグ、デジタルラジオなどの機能をコンパクトにまとめた、普及機と呼ぶのにふさわしいモデル。女性も意識したカラーリングで、飽きの来ないシンプルなデザインを採用。誰の手にもなじみやすい端末だといえる。

カラーはグレイシャスオレンジ、トランキルホワイト、ダイナミックシルバーの3色展開。グレイシャスオレンジはざらっとしたマットな質感、ダイナミックシルバーはつや消し、トランキルホワイトはエナメル調と、カラーによって異なる質感を採用する
グレイシャスオレンジはディスプレイとダイヤルキー面が白、ダイナミックシルバーは黒のツートーンカラーを採用。ダイヤルキーには、やや大きめで視認性が高いフォントが配されている。ボタンは緩やかに出っ張っていて押しやすいメインディスプレイには2.6インチのQVGA液晶を採用。東芝製のワンセグ対応AVノートPC「Qosmio」で培った独自の映像技術を搭載し、色味、明るさなどが、ワンセグ視聴に最適なチューニングが施されているためか、番組の見やすさは極めて良好だ。テレビのほかに、試験放送中のデジタルラジオ(地上デジタル音声放送)にも対応。ヤマハの「DBEX」機能は、付属のソニー製イヤフォン装着時はもちろん、本体背面の2カ所に設置されたスピーカーにも有効で、横置きスタイルにすると、左右のスピーカーから広がりのある音が流れる。
録画予約機能はないが、受信中の番組をそのまま外部メモリに録画することが可能。最大2GバイトのmicroSDメモリーカードにも対応し、約10時間分の録画ができる。録画操作などのインタフェースは、auワンセグケータイで共通のものを採用している
本体背面の上下2カ所にスピーカーを配置。これが横置きした際に左右スピーカーとなり、広がりのある音を楽しめる。カメラは、手ブレ軽減機能を搭載した324万画素オートフォーカースカメラを採用。美肌、風景、夜景など、撮影対象に応じて複数の撮影モードが選べる
本体右側面には、チャンネル&ボリュームキー、カメラのシャッターなどのボタン類をめとめて配置。左サイドにはイヤフォンジャックがある、microSDカードスロットが配されている。付属の充電スタンドは、ワンセグの視聴がしやすいよう、横置き型が採用されている。PCサイトビューアー、PCドキュメントビューアーなどのアプリに加え、電子辞書の「辞スパ」も収録。データフォルダの容量も100Mバイトとたっぷり用意されている。また、ボイスレコーダー機能や、圏外エリアから圏内エリアに戻った際、通話ボタンを長押しすることで、素早く復帰できる「ベストコネクト機能」など、痒いところに手が届く機能が標準装備されている。
コンパクトなワンセグ+デジタルラジオ“普及”端末──「W51T」
ワンセグ+3インチWVGA液晶+Bluetooth+スライド──“ほぼ全部入り”の「W52T」
ワンセグ7機種、デザインコンセプトモデルなど10機種──auの春モデル
KDDI小野寺社長「音楽の次は映像」――ワンセグ端末を大量投入・KDDI小野寺社長Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.