パケットビデオは3月26日(米時間)、「パケットビデオ・エクスペリエンス」(PacketVideo Experience)を発表した。
「パケットビデオ・エクスペリエンス」は、移動体通信事業者の複数のサービスを、単一のユーザーインタフェースに統合可能にするマルチメディアアプリケーション。従来のマルチメディアプレーヤー機能に、ユーザ個別の嗜好に合わせたアーティストや番組、放送局、各種イベント情報など、パーソナル化されたコンテンツを結びつけられる。
同アプリケーションは、モジュール化されたウェブサービスアーキテクチャを採用し、複数のメディアやサービスを容易に追加/削除できる。パケットビデオ・エクスペリエンスのクライアントは、標準のウェブサービスインタフェースのほか、同社のユニバーサルクライアント機能を利用し、複数のOS、コーデック、デジタル著作権管理システムのさまざまなな組合せにも対応。ネイティブアプリケーションとJavaのいずれもサポートし、幅広い機種の携帯端末に対応予定だという。
同アプリケーションは、米フロリダ州オーランドで開催の「2007 Cellular Telecommunications Industry Association」の同社ブースで、デモンストレーションを実施している。
また同社は3月26日(米時間)、スイスのバーゼルに本社を持つSDC AGを買収したことを発表した。SDC AGは、携帯端末市場でフル楽曲のダウンロードや定額制音楽配信サービスへの対応を可能にする、SDC DRMを搭載したJavaベースの音楽再生クライアントソフトウェアで知られている。この買収によりパケットビデオは、GSM市場向けJavaクライアントの強化を目指す。
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