音声もできるだけ安く、課題はローミング交渉──イー・モバイルの千本会長

» 2007年04月03日 11時06分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 3月31日、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaの創業記念セレモニーに登場したイー・モバイルの千本倖生会長が、2008年に開始予定の音声サービスについてコメントした。イー・モバイルはNTTドコモからローミングを受けることで基本合意しており(2006年9月の記事参照)、ローミング期間が終了する2010年10月までに、自前のネットワークを整備する計画だ。

 具体的なサービス内容や料金はまだ決まっていないとしながらも(3月31日の記事参照)、「イー・モバイルのエリア内はできたら定額にしたい。ローミングエリアについてもできる限り安い料金で、本当は定額でやりたい」(千本氏)とコメントした。

 その料金設定で課題となっているのが、ローミングのチャージだと千本氏。「ドコモとの交渉はフレームワークができただけ」と言い、現状、その枠組みの中では「従量制のタリフでチャージすることになっており、これでは何もできない。コストベースでやってもらいたい」と訴えた。

 「既存業者のローミングは世界であまり例がなく、それは評価できる。ただ新規参入にフェアな条件で提供するべき。そうしないと、日本の消費者は結局、高い料金を払わざるを得ない」(千本氏)。ローミングのチャージについては、総務省にも積極的に働きかけたいとしている。

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