「W52T」(カメラレビュー参照)と並ぶ、auのワイドVGAディスプレイ搭載ケータイが日立製作所製の「W51H」。テレビは観ない(ワンセグは非搭載)、2.9インチでワイドVGA(480×800ピクセル)のディスプレイとPCサイトビューアー、指紋センサーを中心とする高いセキュリティ機能などが必要というユーザーに向く端末だ。
前回行ったW52Tのカメラ機能と比較しつつ、207万画素AF付きカメラの実力はどうか、そもそも使いやすいのかというところをじっくり見ていこう。
とりあえずは2.9インチの液晶ディスプレイ。解像度はワイドVGAだ。同じワイドVGAディスプレイのW52Tと同時に見比べると受ける印象はかなり違う。まず、晴天下の屋外ではW52Tの方が見やすい。W51Hは表面が反射しやすいこともあるのか、屋外では視認性がやや落ちる傾向だった。
しかし室内撮影時を中心に、視聴条件がいい場所ではW51Hの方がコントラストがはっきりしており、くっきり見える。ほぼ同条件下で撮影した写真を見ると、“W51Hの方が鮮やかだ。カメラ機能にそんなに差があるのか”と思うくらい。……もちろん、PCのディスプレイで見比べるとあまり違いはなかったというオチがあるのだが、本体液晶ディスプレイの違い、あるいは画面表示のセッティングの違いでも、写りの印象に差が出ることがあるわけである。
W51Hはサブディスプレイも備える回転2軸式ボディを採用する。この約0.9インチモノクロ有機ELサブディスプレイはカメラ時のファインダーとしては使用しない。カメラとして使うときは、端末を開いて縦に構える“ケータイスタイル”か、メインディスプレイを裏返して横向きで構える“ビュースタイル”にする。
一般的な携帯カメラのビュースタイルは、ケータイスタイルと比べると操作性が落ちることが多い。しかし本機は、側面に十字キーを含めて計7個もボタンを備えるので、ビュースタイル時も概ねの操作が快適に行えるのがポイントだ。これ、なかなか快適である。
写真の向きは、VGA(640×480ピクセル)以上の撮影モードが横位置、ワイドQVGA(240×400ピクセル)以下は縦位置で保存される。ちなみに壁紙用に使える“ワイド壁紙”のワイドVGAモードも横位置。その辺はW52Tとちょっと違うところだ。
では早速作例を見ていこう。
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