W-ZERO3+Windows Liveで実現する常時オンライン生活(1/4 ページ)

» 2007年04月18日 01時32分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 マイクロソフトは、ウィルコムのスマートフォン「W-ZERO3」シリーズ向けに、Windows Liveの主要機能が利用できる「Windows Live for Windows Mobile」の提供を開始した(4月11日の記事参照)。インスタントメッセンジャーやWebメールがW-ZER03シリーズで利用でき、コミュニケーションツールとしての可能性をさらに拡大してくれる。

専用統合ソフトで4つのWindows Live機能が利用可能に

 Windows Live for Windows Mobileはその名の通り、マイクロソフトのオンラインサービスであるWindows LiveをWindows Mobile環境で利用するための統合ソフトだ。今のところサービスはウィルコム向けのみで、W-ZERO3シリーズが世界初、かつ唯一の対応端末となる。

 主なツールはインスタントメッセンジャー(以下、IM)の「Windows Live Messenger」、Webメール「Windows Live Hotmail」、ブログや写真の共有サービス「Windows Live Space」、そして検索サービスの「Windows Live Search」の4つ。PCとまったく同じように使えるわけではないが、W-ZERO3シリーズをますますPCに近づけてくれるのは間違いないだろう。

 インストール用パッケージは、端末からウィルコム公式サイトにアクセスした場合のみダウンロードできる。ダウンロードはパケット通信料のみで行え、月額利用料は不要だ。インストールパッケージのサイズは約2Mバイトあるが、2xパケット通信でダウンロード際でも数分で完了。インストール作業を含め、使用開始まで10分も要さなかった。

 なお、サービスの利用に必要なWindows Liveアカウントは、事前にPC向けのWindows Liveで取得しておく。Windows Live for Windows Mobileでは新規アカウントが作れないので、初めてこのサービスを使うユーザーは注意が必要だ。

photophotophoto インストール後のセットアップで必要な設定はこの3ステップだけ。基本的には「Windows Live」のアカウントを設定するだけでよい

photo 初期設定では、Today画面に「Windows Live」のアイテムが追加される。左右キーでIMやメールのステータス表示に切り替えられる

キーボードでの操作性も秀逸、ファイル送受信も可能な「Windows Live Messenger」

 Windows Live for Windows Mobileの機能の中で期待したいのは、IMであるWindows Live Messengerだろう。旧サービスとなる「MSN Messenger」に関しては、Pocket PC 2002時代から提供されており、筆者も日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の初代「HP iPAQ」とCFカード型のAirH"通信カードを組み合わせてよく利用していた(iPAQのROMアップグレードに加え、MSN Messengerのダウンロードも必要だったが)。

 また、国内向けのWindows Mobile 2003を搭載したPDAは、そのほとんどがMSN Messengerを標準搭載していた。しかし、W-ZERO3以降のWindows Mobile 2005(日本語版)採用端末は、なぜかIM機能がカットされていて、そのためユーザーは互換IMである「aglie Messenger」などの利用を余儀なくされていた。iモードやEZ web端末向けにはアプリが提供されていたので、W-ZERO3シリーズユーザーはかなり気をもんでいたのではないだろうか。

photophoto メンバー一覧では、フォーカスしたメンバーのアイコンや連絡先(メールアドレス)を拡大表示する。会話中のメンバーはアイコンで一覧表示し、会話画面では上から順にメンバー名/送受信メッセージ欄/メッセージ入力欄/アイコンが表示され、項目間は上下キーで移動が可能だ

photophoto 送受信メッセージ欄のフォントサイズは5段階に変更が可能。左は「最小」に設定した場合の画面だ
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